14日午後 港区の笹川平和財団ビル11階国際会議場にて「第1回 知的障害者インクルージョン実践セミナー2026」~知的障害者の社会参加について~が開催され、参加しました。主催は日本財団。
2022年、国連は日本に対し、障害者の地域生活の保障や長期入所の在り方について厳しい勧告を行いました。今、日本は「知的障害者が地域で当たり前に暮らす社会」をどのように実現するのかが問われています。日本財団は、こうした課題に向き合うため、海外の先進事例を日本につな
ぐ全6回シリーズ「知的障害者インクルージョン実践セミナー2026」(対面とオンライン)を開催。
第1回テーマは「知的障害者の社会参加」。
ニュージーランド障害者省(Whaikaha|Ministry of Disabled People)で政策・戦略を担い、自閉スペクトラム症の当事者でもあるマシュー・フロスト氏を招聘。
当事者と政策実務の両面から、知的障害者の社会参加を支える制度と実践を語られました。45歳。情熱と志に深く感動しました。
さらに、いつもご一緒している小野寺徳子さんが、パネルディスカッションのモデレーターとして登場。流石です。
日本の行政経験者(小野寺さん)・研究者(田中さん)・現場実践者(久保田さん)との議論を通じて、日本における実効性ある支援のあり方が熱く語られました。
約3時間半の時間。休憩なしでしたが、親の立場として、また政治家として貴重な充実した時間でした。同時通訳・リアルタイム字幕など、無料で受講できる環境に驚きの連続でした。
【プログラム】
1.オープニング・趣旨説明
日本財団 枡方瑞恵公益事業部チームリーダー
2.講演 講師:マシュー・フロスト氏
「知的障害者の社会参加について」当事者の経験から制度改革へ
―インクルージョン・共助・未来への道筋―
・知的障害者の社会参加の重要性と必要性
・ニュージーランドにおける支援と実践
・ニュージーランド障害者の存在意義
・社会参加を可能にするための前提条件
(意思決定支援、家族・支援者に関わり方)
3.パネルディスカッション「ニュージーランドと日本を比較」
・マシュー・フロスト氏(ニュージーランド障害者省)
・田中恵美子氏(日本女子大学 教授)
・久保田 翠氏(クリエイティブサポートレッツ理事長)
・小野寺徳子(元厚生労働省障害者雇用対策課長)
4.質疑応答・ネットワーキング
ネットワーキングでは、多くの障害者当事者、支援団体の皆様と交流しました。また多くの方々から声をかけていただきました。
2017年に東大阪市で講演した 社会福祉法人 創思苑 林淑美理事長、平福貴行氏(高松市)ら。DPI(障害者インターナショナル)日本会議 今村登事務局次長、白井誠一郎事務局次長。大分市の社会福祉法人 博愛会 釘宮謙悟副理事長、長瀬修先生、中道改革連合 反田まり氏(東京都17区総支部長:葛飾区)など等。
登壇されたマシュー・フロスト 氏と小野寺徳子氏との写真も。大変にありがとうございました。
【登壇者プロフィール】
講師:マシュー・フロスト 氏(Matthew Frost)
上席顧問(Principal Advisor)ニュージーランド障害者省(Whaikaha – Ministry of Disabled People)
自閉スペクトラム症支援分野への長年の貢献によりQueen's Service Medalを受章。2006年より障害者支援団体に参画。2008年、ニュージーランド自閉スペクトラム症ガイドライン実施諮問グループ議長に就任。同ガイドラインは自閉スペクトラム症支援を体系化した国家指針として策定された。その後、同指針改訂を担う専門家会議の副議長を務めるなど、政策立案および制度整備に従事。現在は同省において障害政策および国家戦略分野を担当。
【パネリスト】
・小野寺 徳子 氏 元厚生労働省職業安定局障害者雇用対策課長
1989年早稲田大学教育学部卒業。1990年労働省入省。山梨労働局職業安定部長、埼玉労働局職業安定部長、厚生労働省職業安定局総務課首席職業指導官、同局障害者雇用対策課長、福岡労働局長等を歴任。法定雇用率の引き上げや雇用の質の向上に向けた制度改正に取り組むなど、職業安定行政及び人材開発行政に長年従事。
・田中 恵美子 氏
日本女子大学 人間社会学部 社会福祉学科 教授
学習院大学文学部卒業後、日本女子大学および大学院にて社会福祉学を専攻。社会福祉士養成に携わる。研究分野は障害福祉及び障害学。障害者の自立生活、結婚・子育て支援、権利擁護等を主な研究テーマとし、自治体社会福祉審議会委員、自立支援協議会委員等を務める。
・久保田 翠 氏
認定特定非営利活動法人クリエイティブサポートレッツ 理事長
武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修了。環境デザイン分野での活動を経て、重度知的障害のある長男の出産を契機に2000年クリエイティブサポートレッツを設立。障害福祉サービス事業所アルス・ノヴァの開設、たけし文化センター事業等を展開。2017年度芸術選奨文部科学大臣新人賞、2022年度静岡県文化奨励賞受賞。













