国会の登院状況(まばらな登院)

新緑の5月のスタート。9時30分の国対役員会。昨日の再可決により、野党の審議拒否が続き、本日の国会の行事はすべてストップ。そのため、国会の登院もわずかの人数である。

15時から訪問介護サービスの会社(株)やさしい手を訪問する。厚生労働委員会で衆議院から送られてくる介護法案について来週から始まる為、介護の現場の声をお聞きするためである。石橋ひとし目黒区議会議員(幹事長)も同行する。


やさしい手訪問(香取社長・石橋区議と共に)

(株)やさしい手は東京を中心に全国に在宅サービスと施設における介護・看護サービスを展開している。従業員526名。訪問介護員数(登録)約3000名を擁し、利用者も月12000人を超える。香取幹社長などから現状の課題と要望などお聞きする。

訪問介護事業の厳しさについては
1.訪問介護の単価下落
  ・下落の理由は介護給付から予防給付利用者が急激に増加している。(約15%から30%近く)
  ・介護給付1回あたりのサービスの提供時間の減少

2.訪問介護員の減少
  ・3300名から3000名に。
  ・サービス利用時間が短縮し、訪問介護員の就労時間が短縮し、収入が減少したため、離反率が上昇。(例えば、今まで1万円の収入を稼ぐのに約3回位からサービス利用時間短縮により7回訪問しないと同じ金額にならない)

等等、2度の報酬改定も悪影響で、経営的に厳しくなっている。その対策として事業所の統合やITシステム活用などの企業努力で対応しているが、限界に来ている。

また国や行政への要望として、報酬改定・地域格差の是正・人材育成・事務作業軽減など、きめ細かな対応の推進を指摘されていた。また社長は人材育成の為の研修や就労支援について、業界のモデルケースとして取組まれている事を情熱的に話され、感銘を受ける。

貴重な本日の課題・要望について公明党としても介護事業者の待遇改善などの政策に反映できるようお約束する。