【東京23区初 デジタル特化型就労継続支援事業所(DIC丸の内)視察/「1500万人の就労困難者の労働力を企業の新たな力に!」VALT JAPAN小野代表と懇談】


29日午前、VALT JAPAN(株)が運営する「デジタルイノベーションセンター丸の内 supported by三菱地所(DIC丸の内)」を視察。NPO法人輝「HIKARI」金子訓隆代表理事と元厚労省 障害者雇用対策課長・福岡労働局長を歴任した小野寺徳子さんが同席。

VALT JAPAN 小野貴也代表取締役CEO、原田俊一郎事業本部長から施設の見学と共に事業概要など伺い、今後についても意見交換しました。
小野代表は、シオノギ製薬のMR従事中に、障がいや難病のある方の活躍機会・賃金における社会問題に衝撃を受け、2014年に起業。
就労困難者ゼロ社会の実現を目指し、障がいや難病を抱える就労困難者に特化した仕事の受発注プラットフォーム「NEXT HERO」を展開。
データ入力、清掃、部品の検品などの仕事を受注し、全国にある就労継続支援事業所の障害者に再委託するVALT JAPANを設立。

本年2月には、三菱地所(株)とともに「デジタルイノベーションセンター丸の内 supported by三菱地所(DIC丸の内)」を開設。デジタル業務に特化した就労継続支援A型事業所としては23区初の取り組みとなります。
デジタルスキルを身につけ一般就労を目指します。現在20数名が働いていました。大半が精神障害者です。大手町駅直結で交通利便性が高く。1人1台のパソコンが完備され、新設オフィスの綺麗な環境で集中して業務に取り組んでおられます。
WEB制作、グラフィックデザイン、データ入力などPCを使った様々な業務。皆さん生き生きと仕事をされています。自宅にて在宅で仕事をされる方も1割いるとの事です。A型から一般企業就労を目指されています。

さらに3月には宮崎県延岡市に「NEXT HERO DIC延岡」を開設するなど、今後はDIC事業を全国47都道府県に展開していくことを目指し、設備投資フェーズに移行していくと力を込められています。

また日本財団との国立国会図書館蔵書DXのプロジェクト支援(福岡県)や山形県での支援員向けデジタル人材研修なども展開。就労支援事業所、特例子会社、大学等と連携し、就労支援市場に新たな仕事の流通を生み出しています。さらにひきこもりや難病患者など約1500万人の就労困難者がビジネスの市場で大活躍できる新たな仕組みづくりに取り組んでいます。

37歳の若い小野代表。障がい者などの就労困難者と企業の課題をつなぐことで、社会課題の解決を目指すVALT JAPANは、その成長性と意義が高く評価され、累積資金調達額は約17億円を超えて有力企業も注目しています。
私もIT企業の日本IBMで29年間勤務。国会議員として18年間 障がい者・難病・ひきこもりの方々等の支援に取り組んできました。
小野代表が取り組まれているテーマに強く共感している一人でもあります。今後、私たちも小野代表と連携して、就労困難者などのダイバシティ就労などの法整備や環境整備に取り組みたいと思います。超党派議連も立ち上げられる予定ですので、この分野にしっかりと関与してまいります。未来に向けて、大変刺激的で充実した時間となりました。ありがとうございました。

【小野貴也(おの たかなり)氏のプロフィール】
1988年生まれ、大分県出身。野球の強豪校として知られる富士大学を卒業し、塩野義製薬に入社。MRとして約3年間勤務した後、2014年に起業。
就労困難者ゼロ社会の実現を目指し、就労困難者向けデジタルトランスフォーメーション(DX)プラットフォーム「NEXT HERO」を展開。データ入力、清掃、部品の検品などの仕事を受注し、全国にある就労継続支援事業所の障害者に再委託するVALT JAPANを設立。