岡山県津山市にある一般財団法人 津山中央病院「がん陽子線治療センター」を視察。(15日)
公明党から岡山県の高橋英士県議・荒島俊造県議、地元の津山市岡安あきのり・原ゆきのり・廣谷佳子市議が同行。

藤木茂篤総院長・八木伸明企画管理部長から「地域医療の拠点である津山中央病院の概要とがん陽子線治療センターの現状と今後について」説明を受け、意見交換しました。

本年4月中四国初にオープンした「がん陽子線治療背センター」。、
陽子線治療は放射線治療の一種で、がん細胞を透過するエックス線と異なり、ピンポイントで破壊できるのが特長。正常な細胞や臓器への影響が抑えられ、手術のような臓器摘出がないため、治療後の生活に支障をきたさないメリットもあります。

1回あたりの照射時間は1~3分。週3~5回繰り返し、合わせて10~39回程度行います。治療費は照射回数にかかわらず約300万円。実績が積み上がれば治療のうち検査、診察に掛かる費用は保険適用となりますが、当面は適用外。小児がんは4月より保険適用されており、すでに2名の子ども達が治療に来られています。

3次救急対応の救命救急センターとして、命と安心を担う津山中央病院。人口減少・高齢化社会の地方の課題に真正面から取り組み、ビジョンを掲げ、がん陽子線治療を核に、中国等外国からの医療ツーリズムなど地方創生の取組みも進めています。

藤木総院長の理想実現に向けて、具体的に取組む活動に大変感銘を受けました。今後、アクセスへの対応(岡山空港・岡山駅からの時間短縮)や国際戦略特区の申請など課題も多く、国・県・市の応援も必要です。支援を進められるよう研究してまいります。

意見交換後、がん陽子線治療センター内を特別に見学させていただきました。

加速器や回転ガントリー・陽子線照射室など最先端の技術にも感動しました。

加速器(シンクロトン)

水素原子から陽子を取り出し、光速の70%まで加速。加速されたエネルギーを持った陽子(線)を回転ガントリーまで運びます。

回転ガントリー

照射室の裏側にある回転ガントリーは、患者さんの周りを360度回転することが可能で、任意の方向から陽子腺を照射することができます。