24日、「人口内耳の第一人者」で京都大学名誉教授で現在滋賀県立成人病センター所長の伊藤壽一先生らが国会事務所に来訪。
濱地雅一衆議院議員と共に「人工内耳の保険適用の拡大や今後の課題」等お話しを伺いました。伊藤先生は、1978年から人口内耳の手術を本格的に始め、人工内耳の臨床研究を手始めに、内耳の再生医療の研究と臨床に全力投球されています。前職は京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授です。

人工内耳友の会の全国大会では人工内耳用音声信号処理装置(スピーチプロセッサー)買い替え時の健康保険適や新生児難聴スクーリ二ングの全国一律の実施など要望されています。

(人口内耳友の会全国大会のブログ)
https://www.yamamoto-hiroshi.net/archives/2015/06/cochlear-implant-friends-acita-27th-meeting-in-fiscal-2015.html

買い替え時の保険適用には科学的知見などエビデンスの整備が必要となり、耳鼻咽喉科学会などの取組み・協力も重要となります。また術後のきめ細かいケア、専門の言語聴覚士等による長期のリハビリテーション等必要な支援の充実が必要ですが、言語聴覚士不足など課題も伺いました。障がい者福祉サービスと医療保険との兼合い等、今後課題解決に向けて、地道に取り組んでまいります。

【伊藤壽一氏プロフィール】

1950年京都府生まれ。1975年京都大学医学部卒業。1983年京都大学大学院医学研究科修了。医学博士。カリフォルニア大学ロサンゼルス校留学、大津赤十字病院勤務を経て、2000年京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授。専門は内耳再生医療技術の開発、人工聴覚器による感音難聴治療法の開発。日本耳鼻咽喉科学会理事として同学会各種委員会を通じて日本全体の耳鼻咽喉科診療・研究の向上に貢献している。現在滋賀県立成人病センター所長。

伊藤先生

伊藤先生

人工内耳用音声信号処理装置(スピーチプロセッサー)

人工内耳用音声信号処理装置(スピーチプロセッサー)