沼井社長と懇談


商品


内子町の景色


内子町にある伝統工芸品である大洲和紙の製造現場を訪問。(株)天神産紙工場  沼井社長と懇談。大洲和紙の歴史や現状・要望を伺いました。

また大洲和紙の出来上がる過程の現場も見学。職人の皆様の伝統工芸を守る真摯な取組みなど大変感銘を受けました。


大洲和紙とは


製法


【大洲和紙の歴史】
伊予の紙は平安時代に書かれた「延喜式(えんぎしき)」に出てきます。史実では、江戸時代中期に僧が大洲藩の紙漉(す)きの師として、技術を指導したところから藩内産業として紙作りが栄えたとあります。
藩の保護奨励のもとに次第に発展して、その品質は高い評価を得るようになりました。今なお多くの人が先祖の意志を継ぎ、和紙の生産に携わっています

【大洲和紙の特徴 】
和紙は洋紙と違い、一枚一枚手作りであるところから、その温かさ、人間味等が伝わってきます。障子紙、書道用紙の他、最近ではちぎり絵等に多く使用される等、新しい用途が考えられています。


ギルディング


フランスのギルディング(5色の金属箔を使いデザインする手法)を活用し加工販売の(株)五十崎車中の取組みも新たな取組みといえます。


見学


【大洲和紙の作り方】 工場現場見学。

和紙の原料としては、コウゾ、ミツマタ、ガンピ、麻またはワラ等を使い、材料となる植物を煮る「蒸煮」、煮たものを叩いて細かい繊維にする「叩解(こうかい)」、水に溶かした繊維を漉いて紙にする「抄紙(しょうし)」、「乾燥」等、今なお伝統的技法を受け継いでいます。


流し漉き


製造工程見学


製造工見学2


特に紙漉きでは「流し漉き」の技法を使って昔ながらの技術を受け継いでいます。

和紙が出来上がるまでの工程には、工場内での職人さん達すべての人が携ってます。一枚の出来上がった和紙は、職人さん皆さんの合作です。職人さんは、経済産業大臣認定の伝統工芸士です。

【今後の要望】
若い方が伝統工芸品の分野に携れる仕組み・支援が必要。
今内子町の支援で就業される方に3年間、毎月12万円の補助が支給されているが、こうした制度の国版があれば若い方が従事できます。