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公明党厚生労働部会として愛知県大府市にある国立長寿医療研究センターに視察した(8日)レポート③です。

65歳以上の高齢者の認知症は人口の約15%。460万人。さらに認知症の前の段階の「軽度認知障害」(MCI)の方々がおよそ400万人と推定されています。今後両方と急増するといわれており、認知症の予防は国民的課題となっています。国立長寿医療研究センターでは、認知症の予防特にMCIの方々の認知機能の維持・向上に役立つ運動を開発。「コグニサイズ」と名付けました。

コグニサイズとはコグニション(認知)とエクササイズ(運動)を組み合わせた造語です。コグニション課題とエクササイズ課題を同時に行うことで、脳とからだの機能を向上させることを狙います。
認知症を予防するためには、危険因子(遺伝子的因子・社会経済因子・生活習慣因子・老年症候群因子)の排除と保護因子(高等教育・服薬管理、食事と運動・活動的なライフスタイル)の促進をする必要があります。危険因子の中でも身体的不活動を改善する事はアルツハイマー病の予防につながります。


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アルツハイマー病と密接に関連している要素(身体的不活動)/認知症になりやすい人の特徴

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コグニサイズ

実際参加メンバーで体験をいたしました。運動をしながら頭を使う。思ったより難しいですが、楽しい取組みです。認知予防につなげるコグニサイズ。センターでは、近隣自治体の協同のもと、既存の認知症予防プログラムと新規に開発する学習プログラムの効果を軽度認知障害を持つ高齢者を対象として比較検証し、より効果的なプログラムを開発しています。注目していきたいと思います。


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コグニサイズ体験/なかなか大変

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コグニサイズ体験