<これまでの活動記録>

 北京でメダル獲得を――。公明党の山本博司参院議員は1月25日、今年9月に開催される北京パラリンピック柔道男子100キロ級の日本代表に内定している廣瀬悠選手(愛媛県松山市在住)を訪ね、激励のエールを送った。今回の訪問は、廣瀬さんの両親が熱心な公明党支持者だったことから実現したもので、木村誉県議、雲峰広行・松山市議も同行した。
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 廣瀬さんは緑内障を患い、17歳のころから急激に視力が低下。今では「左目は光を失い、右目は5円玉の穴から、見ているような視力しか残っていない」(父親の郁雄さん)という。
 そんな廣瀬さんにとって唯一、心の支えになったのが子どものころから続けていた柔道だった。高校時代にはインターハイに出場した経験を持つ廣瀬さんは、視覚障害者の大会でもいかんなくその実力を発揮。
 昨年8月にブラジルで開催された「第3回IBSA(国際視覚障害者スポーツ協会)世界選手権大会」で5位入賞を果たし、北京パラリンピックの日本出場枠を獲得。代表選考会を兼ねた第22回全日本視覚障害者柔道大会(同年12月開催)を優勝で飾り、日本代表に内定した。
 山本氏は廣瀬さんの活躍をたたえるとともに、陰で支えてきた両親と和やかに懇談。郁雄さんは「国際大会や全国大会に出場するための交通費を工面するのが大変」「選手育成に国としてもっと力を入れてほしい」など、障害者スポーツの振興に関する要望も寄せられた。
 山本氏は「障害者が元気に活躍する姿を見ると勇気がわき、感動する。障害者がスポーツや芸術分野などで才能を発揮できるように、全力で応援したい」と語った。廣瀬さんは「応援してくれている皆さんに感謝し、恩返しができるように北京ではメダルを狙いたい」と力強く決意を語っていた。

 (2008年2月14日付 公明新聞より転載)