<これまでの活動記録>

 公明党の山本博司参院議員は3月29日、香川県高松市庵治町の離島・大島にあるハンセン病国立療養所「大島青松園」を訪問した。これには、広瀬良隆県議、中村伸一・高松市議も同行した。

 同園は1909年に国立のハンセン病療養所として設立されて以来、約4000人が入所。現在の入所者は127人で、平均年齢は80歳になっている。現在、園では入所者の減少に伴い、将来的に居住地を1カ所に集約する整備工事を準備中だが、山の斜面を平地にする工事費用に約1億円かかるため、行政側は難色を示している。

 一行は亡くなった入所者の冥福を納骨堂で祈った後、入所者自治会長の森和男会長と懇談。席上、森会長は、早急な居住地整備工事の必要性を強調するとともに、高松港と大島を結ぶ高速艇の船員確保の問題や、医師不足など園が抱える現状を説明。「これらの問題は早い段階に手を打ちたい。それには県や市からの支援も必要だ」と述べ、喫緊の課題に対応するための支援を要望した。

 これに対し、山本氏らは「施設の充実のため、公明党としてしっかりと取り組んでいく」と答えた。

 また一行は、大島青松園盲人会の磯野常二会長とも懇談。磯野会長は、公明党がハンセン病患者救済に力を入れていることに対し、「私たちのためにさまざまな取り組みをしてくれて本当にありがたい」と感謝の言葉を述べていた。

 (2008年4月5日付 公明新聞より転載)