全国離島振興協議会(白川博一会長)のメンバーで佐渡市の東部小倉地区にある「小倉千枚田」を視察しました。(24日)小倉千枚田近くには国営事業による小倉ダムがあり、周囲は山に囲まれている自然豊かな地区です。

佐渡の代表的な棚田で、世界農業遺産の象徴である「小倉千枚田」は、機械化が進まないため休耕地や荒廃地となっていました。このため平成20年以降、千枚田復活のための支援を呼びかけたところ、多くの方々が米作りに参加され、棚田を復活させることができました。

始まりは江戸時代の相川金山の食料不足の際に開墾されたといわれています。かつては、最大5町歩ほどあったそうですが、その後、管理条件や生産性がないなど様々な理由により休耕田や荒廃田となりかけていました。

平成20年頃から千枚田復活の声が聞かれるようになり、その後小倉千枚田管理組合が設立され棚田オーナー制度を取り入れながら管理・保全活動に取り組んでいます。

本日は小倉千枚田管理組合 猪俣組合長から概要を伺いました。
オーナー制度により本年63区画、1.5haほどで生産されています。収穫したコシヒカリ玄米(30kg)が組合からオーナーに発送されます。
非常に勾配が急峻で一枚一枚が細長く、農機具の入らないような田んぼも残っています。山の清水を使い海抜350~400mそして日照時間も長く日夜の温度差がある、そんな環境で育てられています。

急勾配の地に行きましたが、本当に驚きでした。こうした農業遺産が維持できるように応援してまいります。