<これまでの活動記録>

日本点字図書館の書庫で説明を聞く(左側2人目から)山口代表、遠山、山本氏=16日 東京・新宿区
公明党の山口那津男代表は16日、東京都新宿区の社会福祉法人・日本点字図書館(田中徹二理事長)を訪れ、創立70周年を迎えた同館の取り組みを視察するとともに、情報化時代における視覚障がい者の支援策について幅広く意見を交換した。公明党から障がい者福祉委員会の山本博司事務局長(参院議員)、遠山清彦衆院議員が同行した。

同館は、視覚障がい者に読書の喜びを提供するため、指で読む点字図書や耳で聞く録音図書を独自製作。利用登録者約1万3500人に、年間約50万点を郵送で無料貸し出ししている日本最大の民間の点字図書館だ。

山口代表は、小野俊己副館長の案内で館内を回り、図書の発送や音訳・点訳、対面朗読、中途視覚障がい者のための点字教室などの現場を視察。「点字の普及へ、献身的な職員や善意のボランティアで支えられている姿に感銘を受けた。支援のあり方を検討していく必要がある」と述べた。

また、田中理事長との懇談では、近年、点字・録音図書のデジタル化が進み、今年度からは、インターネットでパソコンや携帯電話に配信する「情報総合ネットワーク」の保守管理も行っていることなど説明を聞いた。

田中理事長は、インターネットで点字・録音図書を配信できる時代になったことについて「革命的だが、ネットを使えない利用者への対応が課題」などと指摘。山口代表は「利用者の実情を踏まえ、現場の声をもとに何ができるか考えたい」と述べた。

 (2010年9月17日付 公明新聞より転載)