(香港訪問2日目)


Mrs Linda LAI事務次官補


夕方には、『日本と香港の相互貿易関係について』商務産業省を訪問。
Mrs Linda LAI事務次官補と懇談。

香港の経済状況・失業率・GDP成長率・日本への輸出入主要品目等を伺う。

・現在の香港経済はリーマンショックの不況を素早く乗り越え、2008年ピークを超えた。失業率も5.4%から4.3%まで改善。2010年GDP成長率も6%近くまでの経済。これも中国やアジア経済発展が影響。

・4つの伝統的産業①金融②観光③貿易・物流④プロフェッショナル・サービス
・6つの重点産業①教育サービス②医療サービス③環境サービス④技術革新⑤文化・クリエイティブ産業⑥検証・認証

『何故香港が発展を続けているか?』との質問には

1.香港が自由港として関税がかからない。
2.関税がないと手間を省ける。提出資料も簡素化されている。
3.中国との間での経済連携緊密化協定(CEPA)がある。この協定で無関税で中国に輸出可能。また40以上の分野で特別協定が結ばれている。
4.香港はコンテナ港として、通信・ITインフラ整備がされている
5.人材育成・特に教育に力を入れている。英語教育の重視などハード面以外にソフト面も力を入れている。等など。


金融管理局(HKMA)最高責任者Dr DONG HEと


本日訪問の最後は、香港で1番高いビル香港金融センターを視察し、金融管理局(HKMA)最高責任者Dr DONG HEと懇談。


香港風景(1)


香港風景(2)


香港風景(3)


55階のフロアから香港が一望でき、その景色の素晴らしさに感動。

金融管理局の役割と世界経済の認識と香港の対策。バブル処理対策など伺う。

・香港金融管理局は中央銀行の役割。金融機関への指導・監督など、香港ドルと米ドルとのペーク・レート調整のために外貨管理等通じて香港金融市場を調整している。

・香港における人民元ビジネスの健全な発展のためHKMAの役割重要。

・金融面でも中国経済への依存を深める中、バブル発生を懸念する中国当局がいつ金融引締め政策に転ずるのか?香港市場関係者にとって大きな関心事。

・香港の不動産バブル対策について銀行側に住宅へ貸し出しを慎重にするようガイドする等注視しながら進めている。