31日午前、大阪市梅田駅近辺にある就労移行支援事業「クロスジョブ梅田」を視察。埼玉県のおやじリンクの金子代表理事の紹介で共に伺いました。

NPO法人 クロスジョブが運営。濱田和秀代表、辻寛之所長(作業療法士)、大倉結所長から現場を見学し、事業の概要と課題、要望をお聞きし、意見交換。

2010年からスタートし10年。就労移行支援事業所7か所で利用者総数634人。内就労退職者381人(就労退職率78%)。継続就労者301人(継続就労率79%)訓練と相談の一体的支援に取り組み、利用開始から就職まで平均利用期間15か月。

また高次脳機能障害の就労支援に取り組み、95名が利用。(2018年9月)内、就労退所60人(就労退所率78・9%)

【要望】
高次脳機能障がいは、医療機関との連携で大変労力がとられるが、報酬単価加算等の支援はない。
病院等廻る医療等加算を検討してほしい。

また桃山学院教育大学との連携「キャンパスチャレンジ」に取り組んでいる。在学中の4年頃かクロスジョブを利用し、就職に向けてのトレーニングと準備を行い、大学卒業と同時に就職を目指す新たな取り組み。2015年よりスタート。発達障がいなどの学生5名が利用。卒業時就職2名。他の3名も卒業後3か月以内に就職。

【要望】
このキャンバスチャレンジの事業が全国に展開出来るよう進めてもらいたい。

高次脳機能障がい者の就労や発達障がい等の大学生の就労支援の取組みが先駆的な事例で大変驚きました。
大変大事な取組みですので、伺った要望について、施策に反映できるように厚労省・文科省と協議を続けてまいります。

大変有意義な視察でした。ありがとうございました。