21日午後、文部科学省、スポーツ庁、文化庁主催「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化会議分科会として開催されるシンポジウム「文化芸術活動を通じた多様性を尊重する社会の実現に向けて」が国立新美術館で開催されました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、スポーツや文化芸術を通して、日本全体を盛り上げていく機運が高まっています。こうした中、障がいの有無にかかわらず、あらゆる人々が様々な場で文化芸術の創造・鑑賞活動に参加できる社会的包摂に係る取組を進めていくことが求められています。

今回の企画は、文化芸術による社会的包摂の取組を進めていくことにより、多様性を尊重する社会の実現、ひいては芸術文化のさらなる発展へとつながるよう、内外の有識者迎え、障がいのある方々による芸術活動や障がいのある方々に関わる活動をテーマとしたシンポジウムです。素晴らしい内容に感動しました。

<開会挨拶>文化庁長官・宮田亮平
<基調講演>
グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督ジェニー・シーレイ 「ロンドン2012からリオ、東京、その先の未来へ」

<パネル・ディスカッション>
東ちづる(女優/一般社団法人 Get in touch 代表)
ジェニー・シーレイ (グレイアイ・シアター・カンパニー芸術監督)
日比野克彦(アーティスト/東京藝術大学教授)
森田かずよ(ダンサー NPO法人ピースポット・ワンフォー理事長)
山中俊治(デザインエンジニア/東京大学大学院情報学環教授)

モデレーター:野澤和弘(毎日新聞論説委員)

開会前にパネラーの方々と懇談。記念の写真も。

パネルディスカッションでは、政治の役割にも言及され、超党派議連で進めている障害者文化芸術推進法の成立へ!熱いエールをおくっていただきました。

また障がい者のアート展示も開催されており、これも見所満載です。

【アート・デザイン・障害を考える3日間】(10月21日〜23日)国立新美術館 2階企画室展示2E・無料

http://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=651

[ジェニー・シーレイ氏のプロフィール]

演出家として活躍し2012年ロンドン・パラリンピック競技大会開会式では共同ディレクターを務めた。障害のあるプロの俳優やスタッフによる英国の劇団、グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督を1997年から務め、手話と音声描写を効果的に取り入れた革新的な作品を創作、英国内外で高い評価を得ているほか、日本、インド、スリランカ、ブラジルなどで様々なワークショップや講演を行っている。英国の舞台芸術セクターのアクセシビリティ向上に大きく寄与し、2009年大英帝国勲章MBEを受勲、2012年ロンドン・オリンピック・パラリンピック競技大会関連文化プログラムのひとつである「Unlimited」ではアーティスティック・アドバイザーを務めた。