先日の国土交通員会で平成27年度予算について質問。港湾施設の整備について、広島港の課題・要望について取り上げました。広島港を視察した際、下記課題を伺い整備の促進を訴えました。

その後、9日予算が発表され、広島港に平成27年度工事関係費6.6億円(うち国費負担2.1億円)がつくことになりました。大変嬉しい事です。

平成27年度主な事業概要

宇品地区

広島港ふ頭再編改良事業(水深12m)事業費0・53億円 (平成30年度完成目標、総事業費62億円)

廿日市地区

広島港航路・泊地整備事業(水深12m):事業費5億5600万円(平成27年度完成目標、総事業費74億円)

国会質問の内容

山本博司君
大変、港湾、大事な重要性ということで同じ認識でございます。
同じく、中国方面の港湾地域の中で広島港も視察をさせていただきました。そこで自動車産業の方のお話を聞く機会があったわけですけれども、そのときにも地域の経済を支える重要なインフラということを改めて痛感をしました。
しかし、自動車の運搬の大型化が進む中で、この既存岸壁に大型船が対応できないために喫水調整をしていたりとか、また輸出する完成の自動車、これを取り扱う岸壁が一つのバースしかないために、現状でも船舶の沖待ちの状況が頻繁に発生すると、こういうことで大変非効率な輸送が発生している点というのが課題でございました。
自動車産業というのは、まさしく広範な関連産業を持っておりますし、裾野が広い地域の基幹産業でございます。地域の貿易収支の稼ぎ頭でもあるわけでございますけれども、こうした課題の解決というのが大変重要であると考えますけれども、広島港の今後の整備方針、伺いたいと思います。
政府参考人(大脇崇君)
お答え申し上げます。
広島港は自動車産業を始めとします基幹産業を背後に抱える中国地方の国際拠点港湾でございまして、昨年の完成自動車の輸出台数が約三十九万台に達するなど、全国有数の完成自動車の輸出拠点となっております。
一方、先生御指摘のとおり、広島港では自動車運搬船の大型化や岸壁数の不足、それから港湾施設の老朽化などの課題への対応が必要となっております。そのため、埠頭の再編と併せまして、宇品地区の自動車輸出岸壁の機能強化、これの計画が出されております。
この埠頭再編の事業化につきましては、さきの交通政策審議会の答申も踏まえまして、国土交通省としても新規採択時評価が適当ということでしておるところでございまして、本日の御指摘も踏まえ検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
山本博司君
しっかりこの点も進めていただきたいと思います。