広島港宇品地区・主要工場のあるマツダ(株)本社工場へ。生産管理・物流本部の平垣内本部長らから概要の説明を受け、宇品工場内を車で移動しながら敷地内(車体・塗装・組立)を視察しました。(27日)

マツダは「デミオ」が日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝き、国内登録車シェアが過去最高の7.6%。27日訪問当日は小型スポーツタイプ多目的車CX-3を発表する絶好調です。

自動車関連物流を支える広島港。大きく2つの課題があります。

  1. 海外生産の拡大に伴う自動車部品の輸出に対応したコンテナターミナルの機能確保
    • コンテナヤードに拡張の余地がなく、コンテナをヤード外に蔵置する等ヤードが不足。
  2. 完成自動車の輸出機能の不足
    • 自動車運搬船の大型化が進む中、既存岸壁が大型船に対応できていないため、喫水調整を強いられています。
    • 輸出する完成自動車を取り扱う岸壁が1バースしかなく、現状でも船舶の沖待ちが頻繁に発生。

こうした課題の解決策は広島港全体の埠頭再編です。出島地区(国際コンテナターミナル)仁保地区(マツダの完成自動車輸出拠点)海田地区(自動車関連部品の輸送を担う古くからのコンテナ取扱拠点)等の埠頭再編です。

2月25日には、平成27年度予算に向けた新規事業採択時評価手続きについて、広島港 埠頭再編改良事業が着手される事になりました。

宇品工場が眺望できる第3製品庫屋上やマツダミュージアムと組立工場(U1)の見学も致しました。大変刺激的な工場見学となりました。