広島港廿日市地区を視察。港湾を活用している広島ガス(株)廿日市工場を訪問。和田取締役・谷村廿日市工場長・西亀エンジニアリング部長の案内で見学・意見交換を進めました(27日)。

広島ガス(株)のLNG(液化天然ガス)供給エリアは6市4町の約41万件。広島ガス(株)廿日市工場は平成8年から小型LNG船によりLNG受注を開始し、天然ガスを主原料とした都市ガスを供給しています。インドネシア、マレーシアから都市ガスの原料であるLNG(液化天然ガス)を約52万t(2011年)輸入し、広島県内に供給しています。

広島港では現状の受け入れ施設の水深の制約から、運航隻数の少ない2万㎥級の小型船を利用しており、LNGの急激な需要増やLNG船の故障などの突発的事態が発生した際、代替船の確保が困難な課題がありました。

現在LNGは15万㎥の船舶による海上輸送が世界標準のため、今後の更なる都市ガスの安定供給と需要増大への対応として
下記「広島港廿日市地区航路・泊地整備事業」が進んでいます。

広島ガスも小型LNG船と併用して標準LNG船の受入が可能となる廿日市工場既存設備の増強による桟橋機能拡大を現在進めています。

広島港廿日市地区航路・泊地整備事業

事業の目的

エネルギー港湾制度を活用した官民による産業投資(航路・泊地の整備)により、標準LNG船の活用しよりLNGの安定的な供給を実現することで、LNGを利用する各種製造業の国際競争力の強化を図り、経済社会の発展、雇用の確保に寄与する。

事業計画

広島港廿日市地区航路・泊地整備事業は平成24年度~27年度の事業として、航路・泊地の水深を-12mに整備します。全体事業費74億円。この整備によりLNG船は現在の2万㎥級から15万㎥級に拡大します。

視察・意見交換を通じて、港湾の整備拡充が地域経済の発展・雇用に密接につながっている事を改めて認識いたしました。ありがとうございました。