「うつ対策ワーキングチーム(WT)」(古屋座長)


総合うつ対策へ全力

午前中、「うつ対策ワーキングチーム(WT)」(古屋座長)が開催され、『平成20年「総合うつ対策」に関する提言の進捗状況について』関係部局からヒアリングを受ける。

公明党は平成20年に「総合うつ対策」に関する5項目の提言を当時の厚労大臣に行なった。その進捗状況と今後の対応を協議した。

(うつ病を取り巻く環境)

・うつ病の有病者数は約250万人といわれ、病院に受診をし診断された人は約70万人(平成20年)。平成17年は63.1万人で若い人の受診が増えている。受診率25%とまだ低い。

・平成20年の気分障害患者数(うつ病・躁うつ病など)が104.1万人と100万人を突破

・自殺死亡者が12年連続3万人突破。うち自殺の原因・動機でうつ病は6490人。

(公明党の5つの提言の進捗状況)

5つの提言が下記のように新規予算等が計上され政策が前進している。ただまだ課題も多く、改善が求められる。WTとしてもしっかり取組んでまいりたい。

【提言1・2】

1.うつ病の早期発見、早期治療の推進

2.うつ病患者の専門医受信率の向上 に関して。

【進捗状況】

①かかりつけ医うつ病対応力向上研修(平成20年度)

②平成22年度新規事業として「かかりつけ医心の健康対応力向上研修事業」で9100万の予算。

③メンタルヘルス対策支援センターの推進

【提言3】

3.うつ病治療における精神療法の拡充強化

【進捗状況】

①平成22年度報酬改定で地域のおける精神医療の評価
 
・精神科専門療法の見直しで認知療法・認知行動療法について診療報酬上の評価を新設。420点(1日)

【提言4】

4.うつ病患者が安心して治療に専念できる社会づくり

【進捗状況】

①傷病手当の周知拡大については、厚労省ホームページに働く人のメンタル・ヘルス・ポータルサイト「こころの耳」掲載・精神障害等の労災補償のリーフ36万部配布。

・平成19年傷病手当(2900億)のうち20%は精神関係が占める。(今まで10%)

・精神障害などの労災認定は857件(2割増)

【提言5】

5.うつ病患者の社会復帰の実現

【進捗状況】

①職場復帰(リワーク)支援の拡充
 
 平成19年 710人(復職・継続率 79.4%)
 
 平成20年 874人(80.2%)
 
 平成21年 1048人(第3四半期まで)