発達障害の親の会の皆様と懇談(開始前)


障害者福祉委員会


9時30分国対役員会の後、10時30分から障害者福祉委員会が開催され、障害者団体の皆様から要望等お受けする。
出席団体は「日本難病・疾病団体協議会・難病を持つ人の自立生活を確立する会・NPO法人日本脳外傷友の会・日本発達障害ネットワーク」の方々。

内容は「障害者自立支援法の障害者の範囲の見直し並びに特定求職者雇用開発助成金に関する要望」である。

現在、発達障害・高次機能障害・難病等の方々は障害者の範囲に入らず、障害者手帳を持っていないため、様々な福祉サービスが受けられず、「制度の狭間」になっている現状がある。各団体の皆様からその大変な状況が話され、範囲の見直しの強い要望があった。

さらに障害者雇用においてもこれらの方々は大変厳しい雇用状況におかれている。雇用主にたいして給料を補填しながら雇用を促進する制度「特定求職者雇用開発助成金」に関しても、発達障害・高次機能障害・難病等の方々も対象となるよう要望された。

障害者自立支援法の抜本的な見直しにあたり、こうした「制度の狭間」でご苦労されている方々への支援に全力で取組でまいりたい。

11時から与党(国対メンバー)への法案説明会が実施。本国会で33本の法案内容について各省の官房長から説明を受ける。


金融危機の対応「財政・金融部会」


12時15分、財政・金融部会が開催。今般の金融危機について各省・財務省から「最近の国際金融情勢」金融庁から「わが国の金融システムの影響」日本銀行より「日本銀行の対応・措置」からヒアリングを受け、今後の対応について意見交換をする。


日本のヘレンケラー福島教授と懇談(指点字で通訳)


15時過ぎから新宿へ。東京都議会で福島智東大教授と懇談を進める。
目と耳がともに不自由な「全盲ろう」の障害があるにもかかわらず、東京大学先端化学技術センター教授(本日昇進された)として活躍され、日本のヘレンケラーと呼ばれている。


福島教授・中島都議・通訳


2人の指点字の通訳がおられる中、都議会中島都議と障害者施策について意見交換と盲ろう障害者の要望を受ける。

「目も見えない、耳も聞こえない。テレビに例えると画像を消し、音声も消してしまった状態。スイッチが切られていて、私の心のテレビには何も映らない、聞こえない。人がいても無人島に1人取り残された心境が盲ろう者だと」福島教授はいう。

日本にはこうした人が約2万人・東京でも2千人いる。多くの盲ろう者はこのような牢獄から抜け出し、社会の中で精一杯、力を発揮したいと望んでいるが、現実は様々な壁がある。特に国際社会では「盲ろう」という障害は「盲」「ろう」とは別の障害として区分されているのが通例だが、日本の法律には「盲ろう」の概念がなく、「盲」と「ろう」の重複障害という大まかな扱いをされている。そのため支援策の検討も十分されていない。

福島教授は「盲ろう者」という概念を是非、法律で明記して欲しいと強く要望された。また米国のような「ヘレン・ケラー・センター」のような盲ろう者が社会復帰するための訓練や教育を行う施設を是非日本に設置をとの願いも訴えられた。
「人間中心の共生社会」を目指し、国と都で協力をしながら支援を推進する事をお約束する。


政調全体会議


介護保険制度改革委員会


17時は政調全体会議でマニフェストについての議論を。17時30分 介護保険制度改革委員会が開かれ、「介護事業経営実態調査結果」について厚労省から説明をうけ、意見交換をする。