徳島県牟岐町の沖合にある出羽島を地元一山稔町議と訪問。(8日)田中幸寿出羽島部落会会長の案内で島内を廻りました。

島の気候はきわめて温暖で真冬には「エンドウ」の花が咲き、「ハイビスカス」や「ハマユウ」など亜熱帯植物も多く自生しています。

出羽島の民家の特長として、「ミセ造り」があります。ミセとは折りたたみ式の板戸(雨戸)で、上ミセと下ミセに分かれています。下ミセは縁台や具尾具の手入れをする作業場として日常的に使われています。

現在、伝統的な出羽島の民家を保存する事業が進められています。また民家を活用し、「出羽島はんぷ工房」があります。京都から4年前に移り住んだカバン職人の佐々木敦生(35歳)さん。母の実家が出羽島でその家を活用してはんぷ工房を始めました。

佐々木さんは、帆布で作ったカバンを、島にやってきた人のほか、インターネットなどで販売して生計を立てています。そして本年奥さんと共に赤ちゃん 海馬(かいま)くんが21年ぶりに島に来ました。人口70人の島のうち50人が出迎えに集まったそうです。出羽島工房のお店の隣の部屋にすやすやと眠っていた海馬くんに会いました。若い夫婦が島の来ることで希望の光も見えています。

また津波対策の津波タワーや出羽島診療所・出羽島漁村センターも見学。水槽には「シラタマモ」が。シラタマモは、1億4千年前に繁殖した植物で国内では唯一出羽島に自生しています。「夢とロマンと南国情緒の島」・出羽島の活性化の取組みを支援してまいります。