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25日夜、中野区で開催された社会福祉法人愛成会による厚生労働省「障害者の芸術活動支援モデル事業」採択報告会に出席しました。

長年愛成会が、地域の中野区商店街の皆様と共に取り組まれてきた障がい者芸術「アール・ブリュット」の活動が評価され、全国の多数の応募の中から採択された事は素晴らしい事だと思います。本日はそのお祝いと共に経過の報告を伺い、今後さらに障がい者の芸術文化の推進を進めていく事を決意する集いとなりました。

井上理事長の経過報告や事業の取組みについて説明がありました。来賓として参加された田中大輔中野区長らの挨拶の後、超党派の障害者芸術文化振興議員連盟事務局長としてお祝いの挨拶をさせていただきました。

障がい者の芸術支援は2013年4月24日超党派の議連を発足。5月14日の予算委員会で総理に質問。その後5月23日首相官邸にて「総理と障害者の集い」が開催され、有識者を中心に「障害者の芸術活動を推進するための懇話会」が設置。平成26年度予算に初めて厚労省のモデル事業(1億円)、文科省が新規予算が計上され、大きく前進しています。


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総理に質問/障害者芸術 総理との集い

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安倍総理と障害者の集い

今回の採択は平成26年度「厚労省の障害者の芸術活動支援モデル事業」の全国5か所の内の1か所に愛成会が決定した報告会です。挨拶ではそうした公明党の取組みについてお話しをさせていただきました。

商店街振興組合 青木武理事長(NAKANO BROADWAY商店街振興組合理事長)が乾杯の挨拶の後、皆様と懇親。公明党から甲田ゆり子中野区議も参加。また都議会で2度舛添知事に障がい者芸術推進で質問し、今回の採択に至るまで地道に尽力されてきた高倉良生都議も議会を終えて、お祝いに駆けつけて下さいました。

今後の愛成会では「権利擁護・相談支援」「展覧会の開催」「人材育成」「ネットワークづくり」「作家の調査・発掘」の事業を通じて芸術文化の担い手である障がいを持つ人々が安心して活躍できる創造・拡大に務めていく事も報告されました。日本のアール・ブリュットが放つ魅力は日本人の文化や精神性の美しさ・豊かさを感じることができると定評されています。2020年東京オりンピック・パラリンピックに向けて、世界に、日本の障害者芸術(アール・ブリュット)が力強く発信できるように、応援してまいります。

アール・ブリュットとは

「アール・ブリュット(Art Brut)」とは、正規の美術教育を受けていない人々が伝統的な文化や社会の潮流に流されることなく、独自の発想と方法により制作した作品のことを指します。

「アート(Art)」は「芸術」、「ブリュット(Brut)」は「磨かれていない」「(加工されていない)生のままの」という言葉を表すフランス語で、画家のジャン・デュビュッフェが1945年に考案した概念です。障害の有無に関わらず、多様な作家がいるアール・ブリュットという芸術分野は「表現することの可能性」や「人の果てしない創造の力」を圧倒的な力でまざまざと体感させてくれます。