若者の就職活動を熱く支援する「ひろしま若者しごと館」を視察する。

「就職後3年以内に仕事をやめる人が中卒で7割。高卒で5割。大卒で3割。との「7・5・3現象」の実態・その対策をどうしたらいいのか。」
今大きな課題になっているフリーター・ニート対策や若者就職の現場を直接見学でき、大変今後への取組みの参考になった。私自身1999年より若者就職支援のNPO法人 人材アカデミー発足よりこの問題に関わっていたので、支援の活動のあり方や今後の取組み等さらに若者就職支援に全力投球する決意が深まった。

広電立町電停より徒歩1分。第2広電ビルの3階から5階に「ひろしま若者しごと館」がある。開館日:月曜から金曜 8:30-17時  利用はすべて無料。 
5階が総合受付となっており、フロアには広島県若者就業サポートセンター(広島県)  

広島学生職業センター・ハローワーク広島学卒部門(厚生労働省広島労働局)の部門に分かれている。支援対象者は自主的に就職活動をされている学生・学卒・30歳未満の若者。 
フロアにはパソコンが29台設置され、求人情報提供コーナーでは大学など新規に卒業される方向け(17台)と仕事を探している他の若者向けの2種類のパソコン(12台)で求人情報が提供されている。
すでに早くから若者達が利用していた。 
パソコンでの情報検索は多種多様な検索より情報提供可能でITで仕事をしていた自分として大変
興味ぶかかった。 

3階はヤングジョブスポット(独立法人能力・雇用開発機構広島センターが運営) 
 主な支援対象者はフリーターなど。ハローワークの利用を躊躇している人。また就職活動のきっかけがない人。 
 支援内容は・キャリアコンサルティング 若者者キー・スキル研修・職業適性診断・職業ふれあい事業など自己理解から職業理解・職場見学・実際のビジネスマナー・模擬面接のスキル講習など就職までの一貫した支援業務は1人の方へのていねいな支援の取組みが垣間見える。 

4階が広島地域若者サポートステーション「若者交流館」。(広島県運営:NPOが協力している) 
 主な支援対象者は無業者・ニートの方。(やりたい事や何をしたのかわからない) 
ニートの方々が居場所として時間をすごせるフリースペースやニートやご家族の相談を受けている。
担当されているのはNPO法人キャリアネットの方々が対応。 
(若者交流館の)来館者数は本年6月30日から10月31日までで 979人。(家族は内128人)
相談件数は495件。(ニートの方388件・家族103件)と毎月増加している。 

大変根気のいる対応を本当にボランティアで関わられている関係者のご努力に大変感銘をうける。
「ニートになった方の多くはいじめをうけた事があり、人とのかかわりが怖くなった。」との話しには
いじめをなくす社会こそ大事である事を再認識した。関係者の方の要望としては「ニートの方々が就職までの次の段階 模擬実習訓練の出来る作業所の場が欲しい」との貴重なご意見をいただく。 

「ひろしま若者仕事館」の利用は毎年増加している。 
3階・5階フロア利用は平成16年には2万2256人。平成17年は3万927人。本年もさらに増えている。就職件数は平成16年 649件。平成17年 1232件。と着実に雇用につながっている。 

公明党はこうした「ひろしま若者仕事館」別名「ジョブカフェ」の機能を2004年(平成16年)4月全国に創設した。今では46都道府県95箇所に設置され、相談や職業訓練、仕事探しをサポートし、創設以来約342万人が利用。約17万2000人(8月末現在)が就職。若者雇用の大きな役割を果たしている。 

しかしまだまだ全国でのフリーターの数は平成17年で201万人(広島3.7万人)若年無業者(ニート)は64万人(広島1万人)とされる。(平成15年総務省調査)  
特に25歳から34歳の年長フリーターの世代。この1990年代半ばの時期、企業が採用を絞り込み、正社員の代わりにアルバイトなどを増やした不幸な世代といえる。こうした年長フリーターを正規雇用化の実現は緊急に求められており、労働法制の見直しも含め「社会全体が若者を育てようと、企業も含めて意識を作る事が大事である。」 

また小・中・校からの職業教育やニート対策の医療福祉との連携など全て雇用・教育・福祉と密接に繋がっており、厚生相・文科省・経済産業省・総務省など縦割り行政ではなく、政府も社会も全体が若者を育て支援する連携した仕組みが大事である。若者を応援する公明党。若者の味方山本 ひろしに。