小児がんなどの重い病気の子どもや家族を支える「こどもホスピス」の普及を目指し、自民、公明両党の有志議員が「こどもホスピス」を応援する議員連盟を発足させました。

これまで「こどもホスピス整備に向けた国会議員勉強会」メンバーとして取り組んできた活動が議員連盟として本格化します。

衆院議員会館で17日に開かれた設立総会には、既に施設を建設して子どもたちを受け入れていたり、これから開設を目指したりしている全国各地の市民団体の関係者や医師らも出席。

議連は、会長に井上信治衆院議員、副会長に小倉将信こども政策担当大臣、永岡桂子文部科学大臣と共に私も副会長に就任。竹谷としこ参議院議員が事務局長に。

これまで取り組んできた「こどもホスピス整備に向けた国会議員勉強会」メンバーが中核となってます。厚生労働副大臣時代、2021年4月に「子ども向けホスピス設立の要望」を伺っています。

「子ども向けホスピス設立の要望」東京・佐藤代表理事、福岡・濱田代表理事らと懇談(東京都)

12日午後、「子ども向けホスピス設立の要望」で副大臣室にNPO法人東京こどもホスピスプロジェクト 佐藤良絵代表理事とNPO法人福岡子どもホスピスプロジェクト 濱田裕子…

総会では、役員人事等決定し、「全国こどもホスピス支援協議会」からの要望を伺いました。

淀川キリスト教病院 鍋谷まこと副院長、国立成育医療研究センター 余谷揚之がん緩和ケア科診療部長、医療法人財団 はるたか会 前田浩利理事長、認定NPO法人横浜こどもホスピスプロジェクト田川尚登代表理事らかが発言。また内閣府・文部科学省・厚労省から取り組み等をヒアリングし、意見交換致しました。

「こどもホスピス」は国内では、2012年に大阪市の淀川キリスト教病院に併設される形で誕生した後、医療機関併設ではない民間運営の「コミュニティー型」が大阪、横浜の2カ所で開設されています。開設を目指す動きは、北海道、東京、長野、福井、沖縄など各地で広がっており、今後議連を中心に推進を進めてまいります。

【こどもホスピスとは】
「こどもホスピス」は1980年代に英国で始まり、欧州を中心に広がっている。医療やみとりが主目的である大人のホスピスと違い、外出もままならないこどもや家族に学びや遊びの機会を提供し、楽しい思い出をつくったり夢を育んだりしてもらおうという施設。