公明党離島対策本部(本部長:山本博司参院議員)として鹿児島県屋久島視察2日目。(2日)
公明党から吉田宣弘事務局長(衆院議員)、横山信一副本部長(参院議員)、平林晃本部員(衆院議員)の国会議員が参加。

三岳酒造(株)を視察。馬場善朗社長、馬場ひとみ取締役、日高白圭取締役工場長から下記概要を伺い、工場を見学。

昭和33年栗野酒造㈱買収 屋久島に移転 三岳酒造株式会社に商号変更し「焼酎が島の特産品・農業の振興につながれば」という思いで、昭和33年に創業。
県産さつまいもを原料とし、原生林にろ過された名水で仕込む本格焼酎「三岳」ほかを製造。すっきりしていて、味わい深く旨味がひろがります。
離島というハンディキャップを乗り越え、現在に至っています。

いも焼酎の製造工程を見学。大変な工程を通じて、いも焼酎が完成される事がよくわかりました。

三岳酒造(株)は、環境保全対策として、焼酎粕の持つバイオマスエネルギーを利用する取り組みを進めています。

焼酎は製造の過程で製品の2倍の焼酎粕が発生します。昔は畜産の飼料にしたり肥料として畑地にまいたりしていたが、処理してくれる牛や豚の数が年々減り、焼酎の生産安定のために注目したのがバイオマス処理システムです。
焼酎粕を発酵させることでメタンガスが出ます。そのメタンガスを燃料として利用することで、メタン発酵の適温維持や焼酎製造過程のもろみの冷却、製造のボイラー水の加温に利用しているボイラーのA重油使用量を最大10%削減でき、メタン発酵後の廃液は水処理施設で浄化された水と汚泥に分解し、浄化した水は河川に放流し、汚泥は肥料の原料として堆肥センターに送っています。

このバイオ処理プラントには、国(農水省)の地域バイオマス利活用交付金(平成21年度)が活用されています。
事業費5億円の内、2億4千万円を国が負担。

島から本土への移送費用等の負担について要望も伺いました。