2日、高松市沖の離島大島にある国立ハンセン病療養所・大島青松園を訪問。瀬戸内国際芸術祭が始まり、大島も会場となり多くの方々が島を訪れていました。

1909年の開園以来2147名の入所者が亡くなり納骨堂には1443名のお骨が納められています。納骨堂の隣には1909年の開所から1936年納骨堂が建てられるまでに亡くなった674名のお骨が納められている「南無佛」。生まれてくることの出来なかった胎児の為の慰霊碑「鎮魂の碑」などがあります。大島青松園で亡くなられた皆様、それぞれで深い哀悼の祈りをささげさせていただきました。

4月より全面開館された社会交流会館を、入所自治会の森和男会長、野村副会長、学芸員 池永貞子さんに案内いただきました。
大島青松園社会交流会館は療養所創立110周年の節目である4月に全面開館。かつて入所者が住んでいた建物を活かし、入所者と来島者が交流できる場所として完成。

館内には大島青松園やハンセン病の歴史を伝えるための展示室た図書室、入所者との暖かな交流が可能な多目的ホールやカフェ・シヨル等があります。展示室はハンセン病に関する基礎的な知識を学ぶことのできる導入展示や入所者の作品展示、1958年前後の大島青松園を150分の1サイズで再現したジオラマの展示があります。

平日9時30分から16時まで無料で一般開放されています。瀬戸内国際芸術祭期間も多くの皆さんが来館されていました。
交流拠点となる場所・社会交流会館が誕生し、ハンセン病の歴史を伝え、交流の場所の活用が図られ大変素晴らしい事だと実感しました。