松山三津浜港からフェリーで柳井港へ。約2時間30分の船旅。山口県周防大島へ向いました。(27日)
周防大島(周防大島町)と同県柳井市を結ぶ大島大橋に外国の貨物船が衝突し、送水管や光ファイバーケーブルなどが破断した事故が22日に発生。
切断された水道管は周防大島町への唯一の送水ルートであり、ほぼ町全域の約9050世帯で断水し、約1万4600人の生活が麻痺しています。
本日は公明党の2名の山口県議(先城憲尚・上岡康彦)と地元松井みなお町議と共に現地を訪問。
周防大島町の椎木町長・岡村副町長等から緊急要望事項をいただき、対応を協議しました。

現在困っている課題の一つは水。
現在、給車と給水船による給水対応。町役場にも給水車に並ぶ島民の列がありました。飲料水の対応のみで、トイレ、風呂など日常生活がもどるにはまだ時間がかかります。
送水管の仮復旧時期については、70ミリ管設置が11月3日。家庭まで水がくる為には、300ミリ管の敷設が必要で、橋の補強をしながら工事となるので、まだ時期は未定。

2つ目の課題が移動。
橋の損傷により、通行止めが解除されたが、片側交互通行規制・総重量2トンを超える車両は通行止め(夜間の時間帯8トンまで通行可能)・強風時通行止め(現在5メートルで通行止め)。そのため大型バス・大型トラックが行き来できず、通学利用(大島商船高校など約500名を超える生徒)の足がない。障がい者施設の利用者もバスが利用できず、高齢者の足もバス利用がなく、大変不便。みかん狩りや修学旅行客も移動できずキャンセルが続出。

3つ目の課題が物流。
早稲みかん、魚、かき等と共にガソリンなど大型トラックでの輸送が出来ず、軽自動車やフェリーなどの対応で大変困難な状態。

医療・介護において、人口透析患者の対応、救急車が使用できないため、ドクターヘリ・海上保安庁等の対応と共に、第1次産業、製造・サービス業など町全体の産業機能が停止しており、一日も早い橋の補強による交通網の確や水の確保が求められています。以下緊急要望を伺いました。
緊迫した状況に改めて驚くと共に、国・県・町との連携で島民の皆さんが一日も早く日常生活に戻れるように支援してまいります。

【大島大橋の事故に係る緊急要望事項】

1. 大島大橋の抜本的な補強対策について
・当面の応急復旧対策に加え、橋架設後の経過年数(昭和51年の開通から42年が経過)による老朽化を考慮すると、今回の事故により抜本的な補強対策を行う必要がある。

2. 災害や事故に備えた対策について
① 安定的な上水道の確保策の検討
② 伊保田港の機能拡充
③ フェリーの機動的な運用
3. 加害船側に対する損害賠償請求等に関する支援について