公明党てんかん対策推進本部プロジェクトチーム(PT座長:山本ひろし参院議員)は26日、参議院議員会館で、日本てんかん学会の大澤眞木子理事長、日本医科大学武蔵小杉病院(てんかん診療拠点機関)脳外科神経外科講師・医長の太組一朗氏から、てんかん医療に関する講演を聞き、意見交換しました。

座長である私の挨拶の後、講演。

大澤理事長は病気への正しい理解による差別・偏見の解消や海外の薬が日本で使えるまでに時間がかかる「ドラッグ・ラグ」の解消など訴えられました。

太組氏は「日本では患者が約100万人おり、症状も多様だ」と説明。効果的な外科治療の普及が進んでいない課題も指摘。その上で、てんかん治療を専門的に行い、関係機関と連携して患者支援に当たる全国8ヵ所の「診療拠点機関」をさらに増やすよう要請。てんかん対策基本法の制定を求めました。

診療体制充実など伺った内容について、今後PTとしても検討・推進してまいります。

PTのメンバー

PTのメンバー

意見交換

意見交換

太組氏

太組氏

大澤理事長

大澤理事長

【てんかんとは】

てんかんは大脳の病気です。脳の神経が一時的に過剰に活動し、それが発作(意識障害・昏睡・けいれんなど)となってあらわれる病気です。

出産時の傷や交通事故によるものなどいろいろな原因がありますが多くの場合はよくわかりません。わが国では100万人の人々がてんかんに悩んでいます。いろいろな発作がありますが、命を失うことなどは、めったにありません。今では、薬によって8割の人は発作もとまり、ふつうの人とかわらない生活をしています。

【日本てんかん学会】

日本てんかん学会は、1967年にてんかん学並びにこれと関連する学術の進歩 向上を図ることを目的として、医師を中心として設立された学術団体です。

てんかん学 を通じて日本の医学会への貢献を行っています。会員数は2015年現在で2758人。小児科医1206人、精神科504人、神経内科493人、脳神経外科448人、基礎・その他107人。 てんかん専門医は539人(2015年12月現在)。