障がい当事者のニーズをより的確に捉えた支援機器開発の機会を創出すべく、シーズ(作る人)・ニーズ(使う人)のマッチング交流会・障害者自立支援機器「シーズ・ニーズマッチング交流会」を12日TOC有明コンベンションホールにて見学しました。

交流会では、開発や改良を行う機器の展示、障がい当事者と企業・研究者、政府系の研究開発支援機関等が一堂に会し、体験や交流を通じて、支援機器の開発などに反映されます。

朝一番でまいりましたが、大勢の方々が来場されていました。

厚労省の障害者自立支援機器等開発促進事業に採択された企業も多く展示。私のICT勉強会(BLUESKY)参加の方々も厚労省のこの事業を使い開発されていました。

1つは(株)マイクロブレインの「だれでもワークプロ」は知的障害者の方が働く就労場所において行う分野の仕事に活用できる、iPAD専用のワークマニュアル作成・閲覧ソフト。
自作カードや多機能なカードを組み合わせた直感的なワークマニュアルで、就労現場での迷いや混乱を軽減し、視覚的な支援を基に作業当事者への達成意慾や業務への向上意慾を目指すシステムです。デモではクリーニング作業の例で体感しました。金子訓隆氏、堀内頼子さんなどからお話しを伺いました。知的障がい者の工賃倍増に大きくつながります。

(株)アイセック・ジャパンはスマートフォンアプリなどのアプリケーションソフトを使って、電話での会話を画面に文字を転換して表示する「字幕電話サービス」を展開しています。障害者手帳を持った聴覚障がい者32万4千人だけでなく、 高齢化の進行により増え続けている「聞え」に不便を感じている1390万人の人の 社会進出を助けるサービスです。一瀬宗也社長から実演を通じて説明を受けました。一瀬社長は元同じ職場(日本IBM)です。

厚労省の平成28年度予算が昨年度の1億円から大幅増加。1億6千万円の予算に拡充されています。交流会も大阪も増えて、少しずつ必要性が認められていますが、大事な障がい者の自立支援機器の促進にさらに頑張ってまいります。

(交流会の紹介ホームページ)

http://www.techno-aids.or.jp/needsmatch/tokyo_160115.pdfhttp://www.techno-aids.or.jp/needsmatch/tokyo_160115.pdf

(主 催) 公益財団法人テクノエイド協会

(出展団体) 社会福祉法人日本身体障害者団体連合会/公益社団法人全国脊髄損傷 者連合会/一般社団法人日本ALS協会/社会福祉法人全国盲ろう者協 会/社会福祉法人日本盲人会連合/一般社団法人全日本難聴者・中途失 聴者団体連合会/ポリオの会/NPO法人自閉症サポートセンター/ NPO法人日本失語症協議会

(開発支援機関) 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT) 国立障害者リハビリテーションセンター研究所 ATCエイジレスセンター実行委員会 (大阪市、アジア太平洋トレードセンター株式会社)
(厚生労働省障害保健福祉部自立支援振興室)