6日の国土交通委員会にて、南海トラフ地震対策の中で、高知港の津波対策の3重防護について、太田大臣に質問しました。南海トラフの巨大地震で高知市中心部に壊滅的浸水被害が発生すると言われています

高知港の現場は2014年10月に地元議員と共に視察し要望を伺っていました。

高知港は土佐湾の中央部に位置し、浦戸湾内港と外洋に面した高知新港からなる重要港湾です。高知市を中心とした広域市町村圏(人口約45万人)を抱えており、港周辺には鉱産品、造船、化学、石油等の港湾関連企業が立地しています。

山本博司君
次に、南海トラフ対策で伺いたいと思います。
南海トラフの巨大地震が発生した場合、地震や津波により甚大な被害が予想されるわけでございます。特に、太平洋に面している高知県、これは短時間で地震、津波の影響がございます。特に高知市の中心部、16メートルの津波によりまして長期的浸水被害が発生すると、こう言われております。
そのために、避難対策のソフト対策として、防潮堤の整備のハード対策とともに避難対策のソフト対策、これを総合的に進めることが重要でございます。特に、高知港のハード対策としましては、1つには高知新港の防波堤、2つには浦戸湾岸外縁部、湾口部の防波堤や防潮堤、そして3つ目は浦戸湾の内部の護岸等の耐震強化、この3つのラインで津波から防護する三重防護、これによりまして被害を軽減することが有効でございます。
大臣、この三重防護に関しまして着実に推進すべきと考えますけれども、大臣の認識を伺います。
国務大臣(太田昭宏君)
ここは非常に大事なところなので、高知県と国交省よく連携取って、三重防護方式による3つのラインで重層的に津波から防護するという体制を取りたいと、このように考えています。
この対策につきましては、既に平成25年度から第1ラインである高知港の第一線防波堤の補強に着手しているわけです。また、第2ラインである高知港海岸の浦戸湾外縁部、湾口部及び第3ラインである湾内部の対策につきましては、平成26年度及び27年度で既存施設や潮流、地盤等の現況調査及び概略設計等を実施しております。 これらの調査結果を踏まえまして、浦戸湾を含めた高知港における地震・津波対策の実施につきましてしっかり検討してまいりたいと、このように思っております。
山本博司君
是非とも、大事な部分でございますので、実行の予算が確保できるようによろしくお願いを申し上げたいと思います。