6日参議院総務委員会(河野義博委員長)の兵庫県視察1日目。派遣の参議院議員は10名。私は総務委員会の理事として出席。
夕方神戸市消防局を視察。鍵本神戸市消防局長、濱田敬務部長、正木神戸市デジタル監等から下記内容の説明を受け、意見交換。

【消防団スマート情報システム実証実験】
・「消防団スマート情報システム」とは、地震や豪雨などの災害発生時、消防団員がスマートフォンの無料通信アプリ「LINE(ライン)」や人工知能(AI)を活用して災害現場で把握した災害情報をリアルタイムで共有できるシステムで、令和元年9月に運用を開始。具体的には「情報収集機能」と「安否確認機能」を活用。
・期待される効果として、早期に災害の全体像を把握できることで、効果的に災害現場活動を行い、被害の軽減につなげる事ができる。
・今後の展開として・「消防団スマート情報システム」のらなる機能強化・充実を図るため、災害活動での検証や消防団員の意見等を踏まえ、引き続き関係機関との研究を進め、使いやすいシステムへ発展させる。

「Kobe LIVE119(映像通報システム)」    
・「Kobe LIVE119」とは、119番通報者のスマートフォンに、専用パソコンからSMS(ショートメッセージサービス)で映像送信用のURLを送信し、同意画面を経てアクセスすることで、現場の映像を消防管制室が把握できるシステム。

・119番通報時の現状は、令和4年、スマートフォンなどの携帯番号からの119番通報件数は7万7702件を受信し、総受信件数の約56%を占めた。
・課題は、音声のみでは現場の全貌を把握するには「限界」がある。発生場所の特定に時間を要する。
・期待される効果は、通報段階でより正確な状況を客観的に把握することが可能となり、効果的な部隊運用が期待される。また通報者の位置情報の特定や効果的な応急手当に役立てる事が出来る。

また「消防管理室」を見学させていただいました。緊迫した119番のやり取りと救急車や消防自動車出動指令など管制室の迅速な対応に、安心を届ける消防署の大変な役割を痛感しました。
伺った内容について、今後の施策などに反映してまいります。ありがとうございました。