<これまでの活動記録>

通学路の安全対策を平野文科相(右端)に訴えた浜田座長(手前右端)、池坊部会長(奥右端)ら=16日 文科省
公明党の通学路の安全対策プロジェクトチーム(PT)の浜田昌良座長(参院議員)、文部科学部会の池坊保子部会長(衆院議員)らは16日、文科省で、平野博文文科相に、通学路の安全対策についての緊急提言を行った。

これには、江田康幸、高木美智代、古屋範子の各衆院議員、荒木清寛、山本香苗、山本博司、石川博崇の各参院議員が同席した。

席上、浜田座長らは、京都府亀岡市で集団登校中の児童・保護者の列に軽自動車が突入した事故などに言及し「登下校時の児童が死傷する事故が立て続けに発生している」として、強い懸念を表明。「惨事を回避するためには、通学路に危険・盲点はないか点検し、より一層安全対策を強化しなければならない」と訴えた。

その上で(1)先入観を持たず、子どもの視点で全国の通学路安全調査を実施すること(2)文科省の主導で、警察庁などの関係省庁と教職員、保護者などで構成する「通学路安全対策協議会」(仮称)の設置(3)通学路の危険箇所改善のため、予備費の活用を含め新たな対応を検討すること(4)今月29、30日に予定されている健康教育行政担当者連絡協議会で通学路の安全対策の周知を行うこと―などを要請した。

平野文科相は、今月末の連絡協議会には自身が出席し、対策の周知を行う考えを示したほか、公明党の要望に理解を示し「しっかりと対策に取り組む」と応じた。

要望ではこのほか、社会的に関心が高まっている今月21日の金環日食について、観測可能時刻が一部朝の通学時間と重なっていることを踏まえ、気を取られての事故などがないよう注意喚起の徹底も訴えている。

また、党PTとしては、4、5月に相次いだ事故の対策を重視しており、今後、無免許運転や居眠り運転、運転手のモラル低下などの課題に対しても検討を加える。

その上で、法整備も視野に、さらなる対策の強化を政府に働き掛けることにしている。

 (2012年5月17日付 公明新聞より転載)