<これまでの活動記録>

市立宇和島病院のリハビリテーション施設などを視察する山本氏(左から2人目)ら
地域医療の課題を探ろうと、公明党の山本博司参院議員は7月28日、愛媛県宇和島市の市立宇和島病院(梶原伸介院長、435床)と宇和島社会保険病院(松田芳郎院長、199床)を訪れ、施設内を視察するとともに関係者と意見交換した。これには、松本孔・宇和島市議も同行した。

昨年9月に全面改装した宇和島病院は、四国西南地域の総合拠点病院として災害拠点や救急救命センターの役割を担っている。席上、市病院局経営企画課の橋本克彦課長は「慢性的な看護師不足に陥っており、来年度採用の募集をしても定員の半分しか応募がない」と厳しい現状を指摘。「看護師不足に伴い、長時間労働や休暇が思うように取れないなど、労働環境が悪化する悪循環になっている」と訴え、国の支援を求めた。

山本氏は「市立病院は中核的な施設であり、地域医療を守るためにしっかり取り組みたい」と答えた。

また、宇和島社会保険病院で松田院長は、社会保険庁の改革で同病院の売却期限が今年9月30日までとなっていることについて、「医師や職員は将来への不安を抱えながら働いている。病院の存続が法的に位置付けられるように対応してほしい」と強調。先の通常国会で廃案となった「独立行政法人地域医療機能推進機構法案」の早期成立を要望した。

山本氏は「社会保険病院は地域医療に必要な役割を果たしており、存続できるように現場の声を国政に届けたい」と語っていた。

 (2010年8月3日付 公明新聞より転載)