長寿化社会の中で生活習慣病を制御する農業が求められています。生活習慣病は食源病であります。食物は農業によって土地から、その素材をとりだしています。土地は位置、地形、地質条件によって地域性があり、農業のあり方も多様性があります。長寿・高齢化に伴い、活性酸素による細胞の損傷が蓄積され、がん死亡率は一貫して上昇しています。

 しかしながら、地域農業を反映する女性のがん死亡率を、市町村地域別に調べますと、地力維持的地質、あるいは農業地域においては、全国的上昇傾向に対して、低下傾向が示されています。この低下傾向を示している地域、地域農業のあり方を、整理し政策としていくことを、山本ひろしさんは推進し得る人材と、私は信じています。

 (2007年7月8日付 公明新聞より転載)