写真:『ドルフィンセンター』を視察する山本ひろし

山本ひろしは、香川県さぬき市でNPO法人「日本ドルフィンセラピー協会」が主体となって運営しているドルフィンセンターを視察し、障害児の発達支援などについて関係者と意見交換した。これには、都築信行県議も同行した。

穏やかな瀬戸内海に面した小さな岬の突端にある同センターでは、3頭のバンドウイルカを飼育。えさやり体験や触れ合い体験など行い、観光客の人気を博している。

特に、注目を集めているのが、イルカと一緒に泳ぐことにより、自閉症などの発達を支援するイルカ介在活動。一定の達成目標を設定していないため、一般的なセラピーとは区別されるが、広い意味でのイルカセラピーの一種として実施している。

同センターでのイルカ飼育は、旧津田町から約2500万円の補助を受けて2001年12月にスタートしたが、合併後の新市からは補助金が打ち切られたことにより、04年4月から自力運営に。このため、独自の運営方法として、施設見学料を徴収する一方、えさやり体験やイルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムなど、独自のメニューを用意。今では毎年、6万~7万人が訪れる観光スポットとしてすっかり定着している。

山本ひろしらは、同センターの日野敬大取締役と、水温の低下する冬場の運営や行政と一体となった観光拠点づくりなどについて意見交換。

その中で日野取締役は、「いやしを求めて多くの高齢者や障害者が訪れるが、障害者用トイレも設置されておらず、施設内のバリアフリー化がされていない」と訴え、行政的なバックアップを要望した。

また日野氏は、同センターが毎年実施している「障害児イルカ触れ合い活動」について、「自閉症などが完全に治ることはないが、積極的なコミュニケーションが取れるなど障害児の発達を支援することができる」とセラピー効果を強調していた。

視察を終えた山本ひろしは、「豊かな自然の中で、イルカと触れ合える場は、県民にとっても貴重な財産。公明党も動物セラピーには熱心に取り組んでおり、今後さまざまな意見を聞きながら、どういう支援ができるのかを検討していきたい」と語っていた。