参議院 厚生労働委員会 第3号 令和3年3月16日

○塩田博昭君 今大臣がおっしゃっていただいたように、一定の効果があるというのはもう世界のいろんな事情を見ても大体分かっていることだと思います。そのことが、やはり国民にとっても心配がないようなやはり正確な情報がそのたびごとにしっかり出ていく、それが大事だと思いますので、お願いをしたいというふうに思います。
 そして、ワクチン接種後の様々な有害事象についてなんですけれども、厚生労働省による十一日時点の、ワクチン接種をした十八万一千百八十四人のうちアナフィラキシーが疑われたのは三十六例ということで、これで単純に計算すると約五千回で一回のアナフィラキシー疑いと、こうなりますので、アメリカでの副反応報告は百万人におよそ五例ですので、確かにやっぱり多いように思うんですね。
 この原因を何と考えているのかということで、日本の報告基準が厳格過ぎて軽度のものも入っているのかとかですね、海外と比べてやはり報告基準に違いがあるのではないかというようなことが言われています。
 専門家による先日も評価がありましたけれども、改めてそれがどうだったのか、山本副大臣にお伺いしたいと思います。
○副大臣(山本博司君) 新型コロナワクチンの接種に係る副反応疑い報告の事例につきましては、委員今御指摘ありましたとおり、三月十二日に開催されました審議会において専門家に評価いただいたところでございます。
 このアナフィラキシーにつきましては、国内の臨床では学会が策定したガイドラインが広く用いられておりますけれども、審議会では、専門家の意見の下に、この予防接種後の副反応として国際的な評価基準でございますブライトン分類、これに基づきまして個々の報告がアナフィラキシーに該当するのかという評価が行われました。
 その結果、三月九日までのアナフィラキシーとして報告されました十七件につきましては、該当する事例は七件、該当しない事例は一件、現時点では情報が不足して評価不能とされた事例は九件であったと言われております。また、審議会におきましては、現時点のこの報告件数は医療機関からの報告をそのまま計上しておりますので、このアナフィラキシーに該当しない事例が含まれるということ、また、国内のこのアナフィラキシー発生率に関しましては、最近の米国で公表された文献で示されているこの医療従事者における発生率と同程度であったと、こういう指摘もあった次第でございます。
 厚労省としては、今回の審議会の議論を踏まえまして、ワクチン接種前にアレルギー疾患等の既往歴を十分に確認するということであるとか、接種後十五分以上は接種会場で様子を観察するということであるとか、また、アナフィラキシー発症時に対応できる体制を確保して発症した場合には速やかな治療を実施すると、こういったことを改めて医療機関等に周知を行ったところでございます。
 また、引き続き副反応疑い事例の収集に努めて、さらにはこうしたワクチン接種との因果関係や副反応の傾向の評価、これを速やかに行った上で国民の皆様に適切に情報発信をしてまいりたいと思います。

○塩田博昭君 今まさに大臣の問題意識と同じでございまして、やはり都道府県としっかり連携しながら、やはり具体的に一刻も早くやはり進めることが必要だと思います。ただ、地元にも様々課題がありますので、そことの調整の中で早くその体制をつくっていただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
 そして次に、今後の医療従事者へのワクチンの接種ですけれども、四月から五月にかけて高齢者と並行して結局接種することになりそうです。ところが、医師や看護師がまだワクチンの接種を受けていない状態で高齢者にワクチンを打つという事態が起きないのか、このような心配の声もあるわけです。
 衆議院でも我が党の桝屋議員がこのことについては質問いたしまして、内閣府ではしっかり対応すると、このような答弁もいただいたんですけれども、決してやはりそういう事態が本当に起こらないように改めてお願いをしたいと思います。いかがでしょうか、山本副大臣。
○副大臣(山本博司君) 全国知事会、また市長会、また全国町村会の緊急提言でも、こうした四月からの高齢者の優先接種に対しまして、段階的に接種範囲を広げ、検証、改善を着実に行うなど、ワクチン供給体制を踏まえた現実的なスケジュールの下、丁寧に進めてほしい、こういう要望等もいただいております。また、衆議院厚生労働委員会におきましても、委員御指摘の桝屋委員からもそうした要望等をいただいた次第でございます。
 こうした要望を踏まえまして、先般、具体的スケジュールとして、まずは四月五日の週から順次ワクチンを各都道府県に送付し、四月の十二日から全国で高齢者への優先接種を始める、また、六月の末までに高齢者全員分のワクチンを配送する見込みであること、さらには、四月十二日から始まる高齢者接種には、まず限定的な数量で始めて、そして配送システム、そして会場運営等の段取りを丁寧に確認をしながら始めること等をお示しをした次第でございます。
 医療従事者に関しましても、当初の予定より多くの方々が接種いただくことになっておりますので、一方で、今委員が御指摘ありました高齢者の方々にもできるだけ早くワクチン接種を開始したいと、こういう準備を進めてきたところでございます。
 そのためにも、高齢者の接種は段階的に段取りを丁寧に確認して行っていただくこととしておりますけれども、高齢者の接種会場で御対応いただく医療従事者等について、まだ接種が終わっていない場合におきましては、まず接種会場に届いたワクチンを自ら接種いただいた上で高齢者の接種を始めていただくといった、それぞれの自治体に応じまして柔軟に対応していただければと考えている次第でございます。これは、昨日、河野大臣からもこうしたことを会見で話されている次第でございます。
 いずれにしても、一日も早く多くの必要とする方にこのワクチンを届けるために、自治体の皆様には御負担をお掛け申し上げますけれども、医療従事者への接種の主体となる都道府県、そして高齢者への接種の主体となる市町村、この分担、連携をしつつ、対応をお願いしてまいりたいと思います。