31日、和歌山県海南市(株)竹千代の谷正義社長と浮島事務所にて懇談。浮島とも子衆院議員が同席。

谷さんは、長女が自閉症で、2022年4月、白浜町に竹あかりや工芸品などを作る就労継続支援B型事業所「キミト☆ミライ」をオープン。
ここは働くことをサポートする福祉サービス。障がいがあり一般企業への就職が不安、困難という人に向け、軽作業などの就労訓練を行います。

「竹あかりに出会ったのは、4年くらい前2018年ごろ」。
当時老人ホームやデイサービスセンターを運営していた谷さんが、竹に穴をあけ、あかりを灯す“竹あかり”を知るきっかけは、自閉症の長女が下校中に同級生から道に生えた草を食べさせられるといういじめにあったこと。そんな彼女を励ますために足を運んだ広島の竹あかりイベントで、その美しさに魅せられ、和歌山でも広めたいと精力的に動き出しました。

子どもでも作品を作れる取り組みやすさ、そして仕上がりの美しさに竹あかりファンはどんどん増加。一繕に活動することで長女も少しずつ元気を取り戻していったそうです。また和歌山城公園やアドベンチャーワールドなど県内約20カ所以上で300本ほどの「竹あかり」を飾り、みんなが笑顔になってくれるイベントも続けています。

「キミト☆ミライ」では竹あかり製品の製作・販売に加え、地元農家の協力のもと一緒に農作物を育て収穫する農福連携や、誰もが取り組みやすい軽作業の提案をされています。
また施設内の敷地には竹製のジャングルジムやブランコのある〝竹あかり公園〟を作り、地域とのコミュニケーションを取り組まれています。

谷さんの壮絶な子供時代のヤングケアラーの体験や介護の体験を高齢者福祉の講演会プロジェクトも推進。福祉関係者・地域社会に希望の光をとの思いで実践されている姿に大変共感致します。

初めてお会い出来感謝です。これから交流を深め、全国の福祉業界に光を発せられるよう、私も微力ながら応援してまいります。

【谷正義さんのプロフィール】

谷正義38歳。大阪府出身。株式会社竹千代代表取締役社長。9歳から統合失調症、若年性認知症の両親の介護を経験したヤングケアラー。
高校卒業と同時に介護士となり、20年間病院や高齢者施設で勤務。またその経験から自治会・学校・企業 などで認知症予防やヤングケアラーについての講演を行う。夢は障がいのある人もない人も一緒に住める集合住宅を建てること。