8日、公明党厚生労働部会と医療制度委員会は、合同会議を開催。
長崎大学大学院 迎寛教授(呼吸器内科)と日本赤十字社医療センターの出雲雄大呼吸器内科部長から、今後の新型コロナ対策に関する講演を伺いました。

現在の新型コロナの重症度分類について迎氏は、短期間に変異するウイルスの特徴などで「重症に該当しない症例での死亡が増えている」と指摘。
出雲氏は「コロナ肺炎」になる人がほとんどおらず「オミクロン株では実態と合っていないのではないか」と述べた。

早期治療や感染防止に向け、迎氏は、感染症の大半を占める、重症化リスクのない人に、感染初期に抗ウイルス薬を投与する重要性を訴えた。

両識者の講演を踏まえて出席議員からは、同席した厚労省に対し、実態に合った重症度分類に見直すことを提案。塩野義製薬が開発中の飲み薬「ゾコーバ」にも言及し、ウイルスの変異に応じて、薬事承認に関する審議を行うよう改めて求めました。