15日夜、公明党岡山県本部主催の「2022年新春政経懇話会」が岡山県倉敷市にて開催。1部において各種団体を代表して一般社団法人「岡山に夜間中学校をつくる会」岡山自主夜間中学校 城之内庸仁理事長から挨拶をいただきました。会合前にも懇談させていただき、教育等で意見交換しました。

「岡山自主夜間中学校」では、さまざまな事情で学校に通えず、十分に教育を受けられないまま卒業した形式卒業者や義務教育未修了者、不登校児童・生徒、外国籍の人など、約260人が学びます。授業は毎週土曜日の18時から21時まで。

授業は、「読み書き計算」等の義務教育段階の学びをはじめ校外学習など様々な学校行事を展開。「学校教育」を踏襲しながらも「社会教育」としての一面も大切にし、柔軟に生徒さん一人ひとりのニーズにあったカリキュラム編成を考えており、2022年は、生涯スポーツの分野にも積極的に取り組んでいるそうです。

昨年12月には鰐淵文科大臣政務官が視察されています。香川県三豊市では、香川県初の夜間中学が開校される予定で城之内理事長もかかわっていただいています。
ありがとうございました。

【夜間中学について】

夜間中学は元々、戦後の混乱や経済的な理由などで義務教育を受けられなかった人が学ぶ場として設けられ、最も多かった1954年頃には全国で89校が設置されていた。その後、就学支援の充実や社会情勢の変化に伴って設置数は減少。現在は、12都府県に36校。

このほかにもボランティアなどが運営している自主夜間中学も各地にあり、岡山自主夜間中学校もその一つ。

近年の夜間中学の生徒は、仕事などで来日した外国籍の人が増え、不登校などで十分に義務教育を受けられなった人も通い、学びのセーフティーネット(安全網)としての機能を果たしている。こうした中で、2016年12月に、夜間中学などの就学機会の提供を自治体に求める「教育機会確保法」が成立。公明党が強力に成立を後押ししたもので、全ての都道府県に夜間中学の設置を求める内容となっている。

同法の成立後、夜間中学が3校開校(埼玉県、千葉県、茨城県)。2021年は徳島県と高知県で、本年4月には北海道と香川県で、開校する予定。

【城之内庸仁 NOBUHITO Shironouchiプロフィール】

1976年広島県府中市生まれ。岡山市立中学校英語教諭。岡山県内で学び直しを望む人のために2017年4月、岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町)を教室にして「岡山自主夜間中学校」を立ち上げる。西日本豪雨で避難所が開設された倉敷市立岡田小学校にも通い、約1か月間、被災した子どもたちの学習支援にも携わる。

岡山に夜間中学校をつくる会 https://oka-yachu.jimdo.com/