新型コロナ対策を検討する厚生労働省の専門家会合・「第49回新型コロナ感染症対策『アドバイザリーボード』」が25日夕方、厚労省で開催。
「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」は、新型コロナウイルス感染症対策を円滑に推進するに当たって必要となる、医療・公衆衛生分野の専門的・技術的な事項について、厚生労働省に対し必要な助言等を行うものです。
座長の国立感染症研究所 脇田隆字所長ら有識者から現在の感染状況の分析・評価等話し合われました。コロナ禍で脇田座長以外有識者は全員リモートでの参加です。

感染状況について新規感染者数は1か月近く過去最多の水準を更新し続け、これまで特に増加が目立った首都圏だけでなく、特に中部圏など他の地域でも増加のペースが速まっていて「全国的にほぼすべての地域でこれまで経験したことのない感染拡大が継続している」と指摘。

専門家会合は「命を守るために必要な行動を」というこれまでにない強い表現で、ふだん会わない人と会う機会をできるだけ減らすことや、すでにワクチンを接種した人も含めて外出を最低でもこれまでの半分以下の頻度にするよう呼びかけました。

さらに感染力の強いデルタ株が流行して10代以下の感染者数が増加傾向にあるため、▽大学などでのオンラインでの授業の実施や、▽過度に密集するイベントの延期や中止の検討、▽換気などの対策の徹底を求めました。