関東圏の電車・バスなどの交通機関で利用されている「Suica」や「PASMO」などのICカードを利用する障がい者の方を対象に、窓口精算無しで割引適用される新サービスが、2022年度後半にスタートすることが決定し、10日発表となりました。

障害者団体からの大変要望の強かったサービスです。公明党 岡本みつなり衆議院議員らと共に、障害者団体の皆様と2019年11月1日、赤羽大臣に要望に直接伺いました。

「バリアフリー施策拡充を!」赤羽国交大臣に4団体が要望(東京都)

1日午後、国交省へ。障がい者団体・関係者らと赤羽国交大臣に「バリアフリー施策の推進」で要望活動を行いました。 認定NPO法人 DPI日本会議(佐藤事務局長・崔氏)、…

認定NPO法人 DPI日本会議(佐藤事務局長・崔氏)、一般社団法人 WheeLog(織田友里子代表・織田洋一氏)、秩父手をつなぐ育成会(本橋貢会長)、町田知的障がい者育成会(桑江孝和会長)の障がい者4団体。岡本三成衆院議員、竹谷とし子参院議員、石川ひろたか参議院議員らが同席。

関東圏の鉄道事業者35社・バス事業者34社が加盟する関東ICカード相互利用協議会がその導入を決定。今後導入は、2022年度後半を予定しており、システム改修等必要な作業に入る予定です。

赤羽大臣は「健常者が受けられるサービスは障害者も同じように受けられるよう、当たり前の公共政策ということでやっていただきたい」と話していました。
国土交通省によると、ICカードで障害者割引が受けられる公共交通機関は、全国各地にありますが、関東地方では初めてです。

東京都盲人福祉協会の市原寛一常任理事は「障害者割引を使う際、都内でも多くなっている無人の改札で駅員を呼んだり、駅員のいる改札まで行かなければならなかったりすることがなくなるので、開始を期待しています。また、障害者手帳は障害のきっかけになった病名なども書かれているため、しかたがないことは分かっていても、毎回駅員に見せることに精神的な負担を感じる人もいるので、その必要がなくなることはありがたいです」と話されており、大きな前進です。