24日IPUジュネーブ会議2日目。評議員会議の後、ITU(国際電気通信連合)本部を訪問。

ITUの邦人職員である鳥越祐之 電気通信開発局(BDU)次長・坂本光弘無線通信局(BR)宇宙調整システム課長・益満尚 電気通信開発局(BDT)ICTアプリケーションエキスパートと懇談。ITUの歴史・概要や活動状況を伺い、施設内も見学させていただきました。

国際電気通信連合(ITU)は国際的な周波数の分配、電気通信の標準化、開発途上国に対する技術援助などを行う国連専門機関です。
国際電気通信連合は1865年にパリで創設された万国通信連合と1906年にベルリンで創設された国際無線電信連合が1932年に合併した世界最古の国際機関でもあります。
昨年150周年を迎え、記念の桜の植樹が行われています。125周年に植えられた桜の木も大きくなっていました。

日本は1879年に加入。構成国は193カ国。全職員約710名のうち邦人職員は7名が勤務しています。

(ITUの主な3つの活動)

  1. 無線通信部門(ITU-R):電波の国際的な分配
    ・将来の移動通信システムである第5世代移動通信システム(5G)導入に向けた国際周波数分配等の割当等
  2. 電気通信標準化部門(ITU―T):電気通信の世界的標準化の推進
    ・固定電話、携帯電話の通話方式や放送方式などの国際標準化等。
  3. 電気通信開発部門(ITU-D):開発途上国に対する技術援助の促進
    ・ICTを活用したエボラ出血熱対策ツールの開発
    ・ICT防災ユニットに関する実証実験など。

現状の課題や要望等意見交換。大変重要な役割を担っている邦人職員の方々の声を伺い、今後の施策に活かしてまいります。ありがとうございました。