平成28年度予算の新規予算として、かねてから強く要望していた、「高知港海岸の3重防護の海岸保全施設の整備予算」(南海トラフ巨大地震・津波にそなえ、地域の安全・安心を守るために必要な事業)が実現致しました。2014年9月地元の黒岩県議らと共に現地を視察し、2015年9月当時の太田大臣に早期予算化実現の質問をしていただけに、新規事業として予算化された事は大変嬉しい事です。

高知港海岸が位置する高知市は、県全体の約45%の人口が集中しており、特に浦戸湾周辺は行政機関、学校及び病院等の公共施設が多数立地しています。既存の海岸保全施設は建設後40年以上経過し、老朽化と共に、南海トラフを震源とする地震が発生した場合、高知市内は2m程度の広域地盤沈下が想定されており、その後来襲する16m級の津波により、広域圏かつ長期的な浸水被害が予測されています。このため、背後地域の貴重な生命・財産を守るため早急な対応が求められていました。下記事業内容。

【高知港海岸直轄海岸保全施設整備事業】

  1. 整備内容 津波防波堤、水門、堤防(改良)、護岸(改良)など
  2. 事業期間 平成28年度~平成43年度
  3. 総事業費  600億円(うち、直轄事業は350億円)
  4. 平成28年度事業費  2.1億円

国会質問・現地視察のブログ

高知港視察1

高知港視察1

高知港視察2

高知港視察2

国会質問の内容

山本博司君
次に、南海トラフ対策で伺いたいと思います。
南海トラフの巨大地震が発生した場合、地震や津波により甚大な被害が予想されるわけでございます。特に、太平洋に面している高知県、これは短時間で地震、津波の影響がございます。特に高知市の中心部、16メートルの津波によりまして長期的浸水被害が発生すると、こう言われております。
そのために、避難対策のソフト対策として、防潮堤の整備のハード対策とともに避難対策のソフト対策、これを総合的に進めることが重要でございます。特に、高知港のハード対策としましては、1つには高知新港の防波堤、2つには浦戸湾岸外縁部、湾口部の防波堤や防潮堤、そして3つ目は浦戸湾の内部の護岸等の耐震強化、この3つのラインで津波から防護する三重防護、これによりまして被害を軽減することが有効でございます。
大臣、この三重防護に関しまして着実に推進すべきと考えますけれども、大臣の認識を伺います。
国務大臣(太田昭宏君)
ここは非常に大事なところなので、高知県と国交省よく連携取って、三重防護方式による3つのラインで重層的に津波から防護するという体制を取りたいと、このように考えています。
この対策につきましては、既に平成25年度から第1ラインである高知港の第一線防波堤の補強に着手しているわけです。また、第2ラインである高知港海岸の浦戸湾外縁部、湾口部及び第3ラインである湾内部の対策につきましては、平成26年度及び27年度で既存施設や潮流、地盤等の現況調査及び概略設計等を実施しております。
これらの調査結果を踏まえまして、浦戸湾を含めた高知港における地震・津波対策の実施につきましてしっかり検討してまいりたいと、このように思っております。
山本博司君
是非とも、大事な部分でございますので、実行の予算が確保できるようによろしくお願いを申し上げたいと思います。
国会質問1

国会質問1

太田大臣

太田大臣