内閣部会、復興特区・復興庁検討PT合同会議





午前中、内閣部会、復興特区・復興庁検討PT合同会議にて、政府から「復興基本方針の骨子案について」ヒアリング。意見交換を進める。


農水部会


八木教授


漁業協同組合の役割について


午後、農林水産部会が開催され、「漁業協同組合の役割について」東京大学大学院農学生命科学研究科 八木信行准教授から講演をお聞きする。

1.漁業の役割については主に資源の管理
・漁業権制度は江戸時代以前からの存在
・漁業枠でなく、漁場を配分するために生じる利点

2.ITQ(譲渡可能個別割り当て)導入の是非
・国際的競争力の高いニュージーランド・アイスランドが導入
・日本では未導入

3.日本は海洋保護区の枠組みとそのヵ所数
・1000の保護区のうち、漁協の取り決めでの数 387

4.日本の漁業従事者(担い手不足)
・現在20万人 内半分60歳以上

5.産地直送は漁協の収入源だが、流通スリム化も重要な課題

6.漁協の衰退は沿岸環境の悪化

7.まとめ(日本の漁業の問題点)
①輸入水産物との競合、流通バリューチェーンにおける地位の低下、資源の高等、後継者不足、資源の悪化など厳しい現実に直面
②地域の活性化、食の安定供給、消費者ニーズ意見、伝統文化への保全などへの対策も重要
③経済、環境、社会のトリプルボトムラインのバランスが求められる

被災地の漁業復興について、様々な意見交換がある。今後の日本漁業再生に取り組んでまいりたい。