<これまでの活動記録>

刑務作業の現場を視察する浜田(中央左)、山本(博)(同右)の両氏=21日 栃木・大田原市
浜田昌良参院法務委員長(公明党)と、公明党の山本博司参院議員は21日、栃木県大田原市にある黒羽刑務所を訪れ、受刑者への対応状況など法務行政の課題を探った。

黒羽刑務所には、1472人の受刑者を収容(21日現在)。受刑者は、木工や金属加工といった刑務作業を行いながら、社会復帰をめざし職業訓練などを受けている。

浜田、山本両氏は、受刑者の作業現場や収容スペースを視察したほか、出所後の状況などについて、関係者から説明を受けた。

この中で、刑務所側は「高齢や障がいによって自立困難な釈放者の保護が課題だ」とし、身寄りもなく、福祉施設や病院など出所後の受け入れ先が見つからない事例や、生活保護を受給できないケースなどを説明。一方、全受刑者の約3分の1が投薬を受け、さらにその半数が、精神・神経系の疾患を抱えている実態も報告された。

また、両氏は同日、同県さくら市にある、PFI方式を採用した刑務所で、官民が協働で運営している喜連川社会復帰促進センターも視察した。

視察後、両氏は、出所後の身寄りのない高齢者や障がい者を支援する「地域生活定着支援センター」の充実など、「出所後の社会的受け皿の拡充に取り組む」と述べた。

 (2010年9月22日付 公明新聞より転載)