政治資金問題で自民２９人 政治的・道義的に責任

政治資金問題で自民２９人 政治的・道義的に責任
参院政倫審で議決、山本氏が意見表明

　参院政治倫理審査会は４日、自民党派閥の政治資金問題に関して審査した旧安倍派の２９人について「政治的・道義的に責任がある」と全会一致で認めた。参院政倫審の規程に基づく勧告については見送った。松村祥史会長（自民）が報告書を取りまとめ、関口昌一参院議長に提出した。

　意見表明で公明党の山本博司氏は、今回の問題に対し「政治資金規正法の趣旨に反する行為が集団的、継続的に行われ、今なお解消されない政治不信の原因となったことは大変重大だ」と指摘。「本来、勧告に匹敵する由々しき事態だ」と強調した。その上で同審査会として全会一致で慎重に手続きを進めてきた経緯を踏まえ「２９人全員について政治的・道義的責任を認める旨の議決を行うことが重要だ」と訴えた。

2025/06/05 公明新聞 ２面