3日、夕方、香川県多度津町の(株)山倉建設 山倉康平社長を訪問。山倉社長は一般社団法人 古民家再生協会の香川第一支部の支部長・NPOおたすけネットワーククラブ事務局長なども兼務されています。
本日は丸亀市の離島である讃岐広島の尾上邸の空き家プロジェクト(農水省の農泊事業)について伺いました。
江戸末期に廻船問屋として栄えた尾上家の邸宅。島で採掘される青木石を高く積み上げた石垣とおよそ200年前に建てられた総ケヤキ造りの家屋が当時をしのばせます。
尾上邸は、今も居住可能な状態で管理されていますが、所有者から 島の活性化のために活用してほしいという要望を受け、現在、島にはない 宿泊ができて、地元の特産などを 使った食事が楽しめる施設を目指しています。

また伝統建築継承育成プロジェクト(丸亀市の築300年の古民家横井邸をロサンゼルスのUSAハンティントン財団の日本庭園に移築する計画)の概要を伺い、要望等お聞きしました。
香川県の多度津高校建築科や坂出工業建築科の生徒たちが対象。建築を学ぶ学生が伝統建築に係る匠の技に触れ、魅力あふれる伝統文化を学ぶ場を提供する活動を目的にしています。
大情熱と志をもち「家づくりと地域活性化・社会貢献」に頑張り続ける山倉社長。2時間があっという間に過ぎました。いつもありがとうございます。

【山倉社長のこれまでの活動の様子】

脱サラ後、今の会社を1985年に創業。「住いづくりは、幸せづくり。幸せづくりは想い出づくり、街づくり」との信条で350棟の家づくり。また丸亀市中津町の金倉川沿いに、憩いの場として建てた「どろんこ亭」。ツリーハウスや鶏小屋、昔ながらのかまどやピザが焼ける石釜など。地域のコミュニテイの場として人と人の絆を創りたいという想いから生まれたそうです。(異世代交流カフェサロンとして活用)
社会貢献に全力で取組む山倉社長。住民相互の助け合いや支えあいを通じて明るく住みやすい地域づくりを目指し、6年前からNPOおたすけネットワーククラブを立ち上げでいます。
ご年配の方と地域のボランティアに関心のある方を結び、生活支援・家事、子育て支援、屋内外作業、建物や家財の管理メンテナンスをサポートしています。また山倉さんは、自身が住む香川県の未来を見据え、平成29年4月、古民家再生協会を設立。金倉町に所在する築百年の古民家を購入し、国内外からのインバウンドを受け入れる取組みをスタート。地域の市町村と連携して、広域的に香川の魅力を情報発信しながら地域活性化を進め、住みやすい地域づくりを目指し、定住者が増える活動にチャレンジされています。