24日午後、徳島県三好市池田町にある社会福祉法人 池田博愛会を地元古井三好市議と訪問。埼玉県からNPO法人おやじりんくの金子理事長・山田詩織さんが同行。2014年、2016年にも訪問しています。

池田博愛会の指定障害福祉サービス事業所 セルプ箸蔵の五島章夫施設長、白井啓介職業指導員と障がい者福祉、特に「ほっとかない事業」について伺い、意見交換致しました。
障がい者が繋ぐ地域の暮らし“ほっとかない”事業とは、共生社会の中で障がい者が主役になれる新しい事業を展開し、生きがいと絆づくりを目指し、併せて工賃向上を目指します。全国でも先駆的な取組み事例です。

【“ほっとかない事業”の目的】
人口減少と高齢化の進展により地域の自治機能が低下している現状において、買い物支援が必要な高齢者が住いとする過疎地域が点々としており、障がい者が過疎地域の生活支援や見守り、話し相手として活躍できる場を生み、地域を支える主役となることと共に工賃アップにつながる宅配サービスを推進します。

【“ほっとかない”事業】
・三好市内の山間部の高齢者宅にお弁当やパン、生活用品、日用雑貨、食料品などを届ける宅配サービスやきらめき元気アップ教室など実施。
(平成25年度から三好市で実証実験。各家庭を訪問して販売、注文、安否確認。高齢者との交流を通じて食のニーズ・生活全般のニーズを把握)
・商品の仕入先は地元の商店、卸業者。週一度電話で注文を受け、2日後の届けます。
・県の支援は移動販売車両等の初期投資を補助。県民の周知・広報

【ほっとかない事業の効果】
・障がい者は、地域を支える自覚と責任感が芽生え、コミュニケーション力が向上し、一般就労への意識が向上。
・高齢者は買い物支援で生活が便利に。見守りによる安心感と訪問時のコミュ二ケーションで生活に潤いが出、自殺対策にも寄与。

【“ほっとかない”事業のさらなる展開】
・徳島県では池田博愛会以外に都市部での展開も含め、徳島県全域に3法人が進出。地域の活性化へ、障がい者が地域を支える主役を目指しています。

【要望】
過疎地域を廻る際、燃料費が嵩むと採算がとれない恐れもあり、今後支援のあり方を検討してもらいたい。
池田博愛会・徳島県の取組みが全国に横展開出来る様、検討を進めます。

【池田博愛会】
池田博愛会は、障がい福祉サービス事業「セルプ箸蔵(はしくら)」や「箸蔵山荘」(障害者支援施設)・「池田学園」(障害児入所施設)・「すぎのこ」(児童発達支援センター)・「箸蔵山荘」(ケアーホーム&グルーブホーム)・「はくあい」(障害者生活支援センター)(障害者就業・生活支援せんたー)・地域交流センター「はくあい」等の障害児・者福祉事業。「永楽荘」(特別養護老人ホーム)・「永楽荘デイサービスセンター」・「永楽荘在宅介護支援センター」・「長生園」(特別養護老人ホーム)・「ケアハウス宝珠」(軽費老人ホーム)等の老人福祉施設を経営しています。約50年以上、地域福祉の拠点として取り組んでおり、スタッフは400名を超えています。箸蔵地域(人口2544人)では箸蔵福祉村として、長寿社会に即した明るく住み良く健やかな生きがいのある福祉社会をめざし活動が進んでいます。

池田博愛会の前にて

古井市議と金子理事長

五島施設長・白井氏

三好市の風景