農福連携の先駆的モデルを進めている愛媛県の「メイドイン青空」が運営する「青空ベジィ」を見学。(8日)「メイドイン青空」の長谷裕二さんに案内いただきました。埼玉県のNPO法人おやじリンクの金子訓隆代表理事・堀内頼子氏も同行。

「青空べジィ」は砥部町にて青空で栽培した野菜などを販売・加工さらには飲食で提供するお店です。店長の今西大輝(だいき)君と副店長の内田智花(ともか)さんが出迎えてくれました。

大輝君は、総理官邸で開催された「安倍総理と障がい者の集い」で出展したの農福連携のコーナーで素晴らしいスピーチをし、大拍手でした。
(安倍総理と障がい者の集いのyoutube)

松山市内の就労継続支援B型事業所『メイド・イン・青空』では障がい者が自然農法の栽培に従事し、農福連携の事例として大きな成果を挙げてきました。運営する(株)パーソナルッシスタント青空 佐伯康人代表とは何度もお会いし、国会の予算委員会でも取組みを紹介し、農福連携を訴えてきました。その後、平成28年予算で農福連携で1.1億円計上。農福連携マルシェなど全国に広がっています。

佐伯康人さんの取組み

障がいのある三つ子を授かり、福祉の世界へ足を踏み入れた佐伯さん。2005年に「パーソナルアシスタント青空」を立ち上げ、障がい児ディサービス・居宅介護などをはじめました。働く場も支援に加えるべく、支援者より1反の農地を借りたことから農業に取組み、「奇跡のリンゴ」で知られる木村秋則氏の自然栽培と出会い、試行錯誤を繰り返し、現在に至っています。

地域に増える耕作放棄地を活用し耕地面積は11ha(3.3万坪・東京ドームの広さ)に達しました。場所も40か所。耕作放棄地を提供する農家も20件を超えています。自然農法(無農薬・無肥料・無除草剤)で水田では青空米。畑では野菜を年間100種。みかん等の果樹も作っています。佐伯さん達が作った自然農法の青空米は一般の平均価格の3倍~4倍、1キロ730円~800円の値がつく程の人気です。利用者の賃金も月6万円とB型の平均が月1万4千円と比較するとすごいです。

農福連携に取組む一般法人 農福連携自然栽培パーティ全国協議会 を設立。全国30事業所のネットワークでさらに農福連携を拡充しています。