3組の素晴らしい出会いに感謝!

1.信濃 美智子さん
(NPO法人 日本障害者ピアノ指導者研究会 広島支部長:
           ピアノ教室〔正風会〕主宰)



知的障害者・自閉症などの子供たちにピアノを教えながら子供たちの1人1人の可能性を引き出す姿に感動と崇高さを感じ、大いなるエネルギーをもらった出会いに感謝。
信濃さんが障害者ピアノのへの取り組みのきっかけは十数年前、小頭症で全盲の15歳の少女が5年間練習して覚えた「メリーさんの羊」。懸命に鍵盤に向かい、弾いた最初の1音に涙がこぼれた。「感性だけから生まれた音。その音を出すために集中したという過程が胸にジーンと響いた」との事。
障害児の指導は 根気と時間がかかる。そのためにためらうピアノ指導者も少なくない。信濃さんは今10数人の障害児の指導に苦労を厭わず取り組む。健常児も障害児も同じ生徒として分け隔てなく接する。こうした活動は、まだまだ知られてはいないが、信濃さんのようなNPO活動を支援する環境整備も政治の役割だと痛感。
最後は信濃さんのピアノで何曲も歌を歌い感動・歓喜の時間でした。

 

2. 歩行訓練士  萬 あおいさん(社会福祉法人 光清学園)



萬さんは中途視覚障害者への歩行訓練士として働いている若き女性。多くの中途視覚障害者が困っている状況を切実に的確に指摘。福祉政策・制度の狭間で苦しんでいる人を助けてほしいと。志の大きさに感動。是非しっかり取組む事を約束。
   (広島市の例)
今中途で視覚を失う人は広島市で毎年150名位いる。広島県で500名位。糖尿病や緑内障など高齢化や生活習慣病などが原因で毎年増加している。しかし、視覚を失った視覚障害者が見えていた時と同じ暮らしが出来ていない。自宅にひきこもったりする等 視覚障害リハビリテーションの日本の制度が十分確立されていない。
アメリカの例では眼科医が視覚が失う場合、本人に告知すると同時に地方自治体にも告知し、その人が地域で対応出来るアドバイスがされ、リハビリテーションの施設等も完備し歩行訓練士も数多く対応されている。生活支援・人生支援への体制も整っている。
紹介いただいた日下県会議員と連携し、さらに国レベルの対応も含め進めたい。

 

3.勝谷 月恵さん・伸恵さん親子との出会いに感謝
   (野に咲く花のようにの合唱に感動:伸恵さんの手話と月恵さんの歌に)



勝谷さん一家は私の一家と境遇がよく似ていた。伸恵さんを見ていると娘(潤子)の事を思い出し涙がこぼれそうになる。聴覚・知的障害の伸恵さんは今年20歳。娘も同じ年頃。未熟児で生まれた伸恵さん。痙攣と無呼吸が続く中、2歳のとき耳の聞こえない伸恵さんにきずく。
お母さんの月恵さんは聴覚障害で知的障害の伸恵さんを懸命に育て知的障害児の通園施設の育成園・県立ろう学校へ。手話や指文字・紙に書くなどしながらコミュニケーションをとれるようになった頃、伸恵さんの思わぬ作詞の才能を発見。小学5年生でNHKの障害者の「詩」50選に入選。その2年後に「世界ハート展」で世界6カ国5452編の中より伸恵さんの詩「あかちゃん」が入選。「世界ハート展」は海外5カ国と日本を巡回展示された。
20年前、『障害の子を産んでしまった』と1度は涙した月恵さん。今『のぶちゃんのおかげで、さまざま事を教えてもらい、福運ある一家にしてもらい幸せです。まさにわが家の王女様。よくぞ私の所に生まれてきてありがとう!感謝で一杯と語る月恵さんの姿にわが家とダブり本当に母は強しと。
明るく無邪気な伸恵さん。そして大変なご苦労の中育てられたお母さんの月恵さん。最後に親子で「野に咲く花のように」を歌ってくれた。お母さんが声を出して歌うリズムに耳のまったく聞こえない伸恵さんがぴったり合った手話で体全体に表現してくれた。何度もジーンと感ずる中。元気と希望が体中から沸いてくる。

最高の広島の1日だった。