第2回「障害者にやさしいICT機器等の普及に関する勉強会」が7日午後、総務省会議室で開催。
社会全体のデジタル化が進められる中、障害者にやさしいICT機器等の利活用を一層推進するために、有識者から助言を得る事を目的として、総務省と厚労省で共催の勉強会です。会議は有識者・構成員の方々はオンライン参加。
第2回の勉強会では、新谷総務副大臣と共に挨拶。
また総務省、厚労省から取組みについて説明の後、有識者からのプレゼンテーション。
・浅川智恵子さん 日本科学未来館長(IBMフェロー) 同じ職場(日本アイ・ビー・エムに勤務して
・松森果林さん(一般財団法人 国際ユニバーサルデザイン協議会理事)
石川准静岡県立大学教授(デジタル活用共生社会実現会議ICTアクセシビリティ確保部会長)と山田肇東洋大学名誉教授、安念潤司中央大学教授からもご意見いただきました。

【浅川智恵子氏プロフィール(あさかわ・ちえこ)】
https://digitalcast.jp/v/23639/

 大阪府出身。IBMフェロー。米国T.J.ワトソン研究所所属。カーネギーメロン大学特別功労教授を兼務。これまで30年以上にわたりアクセシビリティ技術の研究開発に携わってきた。中学生の時に失明。1985年日本IBM入社後、点字のデジタル化システムを開発し、現在のインターネット点字図書館の前身を築いた。1997年に初の実用的な視覚障がい者向け音声ブラウザ「ホームページ・リーダー」を開発し、世界の視覚障がい者の情報アクセス手段を格段に向上させるきっかけとなった。2009年IBMフェロー。13年紫綬褒章受章、
19年米発明家殿堂入り。14年米国赴任。米カーネギーメロン大学特別功労教授を兼務。AIの技術を応用することで視覚障がい者の自由な移動を可能にする「実世界アクセシビリティ技術」の研究開発に取り組んでいる。開発をした視覚障害者のためのナビゲーションシステムは東京のショッピングモールやピッツバーグ国際空港において実用化されている。現在は「AIスーツケース」と呼ばれる視覚障がい者のためのナビゲーションロボットの研究開発に従事し、視覚障がい者が楽しみながら街歩きできる技術の実現を目指している。
21年4月に日本科学未来館の館長に就任。工学博士。